デビッド・ベナビデスはキャリアの中で幸運にも大金を手にしてきた。
その何百万ドルもの収入で特定のライフスタイルを送ることはできるが、それが彼を突き動かすものではない。名声や富は素晴らしいし、
『ザ・リング』10月号の表紙を飾ることも栄誉だ。しかし彼が本当に求めているのは、ファイターとしての人生を終えたとき、リングの中で築いた“レガシー”で自分を語られることだ。
「俺がキャリアを終える頃には、史上最高のファイターの一人になると保証する」と28歳のベナビデスは、自身のYouTubeチャンネル「Benavidez Family」で語った。
2階級制覇王者であり現WBCライトヘビー級王者でもあるベナビデスは、11月22日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行われる試合(
DAZN配信)で
勝利すれば、その目標にさらに近づくことになる。
そこでは
アンソニー・ヤードが、ベナビデスの王座を終わらせ、自らの時代を築こうと全力を尽くす。175ポンドで2度世界タイトルに挑戦しているヤードは圧倒的な不利と見られているが、近年は「証明しなければならないものがある」かのように戦っている。
アルツール・ベテルビエフにストップ負けを喫した2年前以降、ヤードは4連勝をマークし、そのうち2試合はKO勝ちだった。
ベナビデス(30勝無敗、24KO)はヤードの戦いぶりを目にしている。彼を倒したからといって世界的な評価を一気に得られるわけではないが、ヤードを見せしめにするつもりだ。ヤード(27勝3敗、24KO)は、ベナビデスがすでに退けた“期待の新星”デビッド・モレルを思い起こさせる存在だ。
2人は2月1日にラスベガスで対戦し、ベナビデスが危なげなく判定勝ちを収めている。
復帰まで数か月を残す中、ヤードはビッグマウスを叩いている。パウンド・フォー・パウンドのスターを傷つけるという脅しも、ベナビデスには空しく響くだけだ。ヤードを含め、彼の前に立ちはだかるすべての相手は叩きのめされる運命にある。
「俺は自分がやると決めたことを成し遂げるまで止まらない」とベナビデスは言う。「俺はナンバー1になりたいんだ。」