WBA(世界ボクシング協会)は、
クブラト・プレフに特例を認める構えを見せている。
数週間前、この団体は二次タイトル保持者であるプレフに対し、ヘビー級王座の義務挑戦者
モーゼス・イタウマとの防衛戦を命じていた。双方には11月14日までの交渉期限が設けられ、それまでに合意に至らなければ入札が行われる予定であった。
しかしプレフ(32勝3敗、14KO)は、すでに
ムラト・ガシエフとの対戦契約に署名したと発表。
試合は12月12日、ドバイ・デューティーフリー・テニススタジアムで行われる予定である。ジャーナリストのダン・ラファエルが最初に報じたところによると、WBAはこの試合を「承認する方向」で検討しているが、プレフからの正式な申請が条件となるという。
「プレフの要請およびWBAとの和解合意に基づき、WBAはプレフ対ガシエフ戦の承認を検討している」とWBAは文書で述べている。「ただし、承認はWBAの規定に従って発行されなければならない。そのため、プレフはこの防衛戦を実現するための特別許可申請を提出する必要がある。関係者にとって時間が重要であるため、プレフは可能な限り早く申請を行い、迅速に審議されることになる」
この試合の勝者が直ちにイタウマと対戦を義務付けられるかどうかは現時点では不明である。
44歳のプレフは年齢を重ねてはいるものの、最近の戦績は上々で自信を取り戻している。2022年に
デレク・チゾラにスプリット判定で敗れた後、ブルガリア出身の彼は3連勝中であり、直近の試合は昨年12月7日に
マフムード・チャールを下したものだった。
一方、ガシエフ(32勝2敗、25KO)は二階級制覇を狙っている。元クルーザー級王者である彼は、2020年にヘビー級へ転向して以来、7試合中6勝を挙げている。
直近では8月23日、マイアミで
ジェレマイア・ミルトンを6ラウンド終了時にストップして勝利を収めた。
その間、イタウマ(13勝0敗、11KO)は次の一手を模索している。20歳の天才は、8月16日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナで元WBC暫定王者
ディリアン・ホワイトを初回でストップしたことで高い評価を受けた。