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前戦に不満残るディエゴ・パチェコ、トレバー・マッカンビーのスタイルが「自分の実力を最大限に発揮させてくれる」と確信
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Keith Idec
Keith Idec
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前戦に不満残るディエゴ・パチェコ、トレバー・マッカンビーのスタイルが「自分の実力を最大限に発揮させてくれる」と確信
ディエゴ・パチェコは、同じく無敗のスーパーミドル級コンテンダーであるクリスチャン・エンビリよりも、トレバー・マッカンビーのほうが危険な相手だと見ている。

マッカンビー(28勝1敗、21KO、1ノーコンテスト)は、モントリオール出身で、カネロ・アルバレスの4団体統一王座に挑むRingのランキング1位コンテンダーであるクリスチャン・エンビリ(29勝無敗、24KO)ほどの高評価は受けていない。とはいえ、パチェコの次戦の相手であるマッカンビーにはパンチ力があり、24歳のパチェコもその点を認識しているため、土曜夜にテキサス州フリスコで行われる一戦では、局面によって戦略的に立ち回る必要があると考えている。

マッカンビーのパンチ力を十分にリスペクトしている一方で、無敗のロサンゼルス出身ファイターであるパチェコは、32歳のマッカンビーのスタイルが自分にとって噛み合っており、前回の試合よりも観客を楽しませる内容で勝利できるはずだとも考えている。

パチェコ(23勝無敗、18KO)は、1月25日にラスベガスのコスモポリタンで行われた試合で、当時無敗だったスティーブン・ネルソンに対し、3者とも117-111という大差の判定で勝利を収めたにもかかわらず、自身のパフォーマンスには特に満足していなかった。




ネルソンは、パチェコが想定しているマッカンビーほどアグレッシブではなかった。そのためマッチルームに支援される若きパチェコは、今回の12ラウンドのセミファイナルでは、より多くの打ち合いが展開されると予想している。この試合は、ダラス・カウボーイズのトレーニング施設である「フォード・センター・アット・ザ・スター」から、DAZNを通じて世界中に配信される予定だ。

土曜、DAZNで配信されるマッチルームの最新アメリカ興行(米東部時間午後7時/英国時間午前0時、視聴料14.99ドル)では、ロドリゲス対カフがメインを務める。その他にも、世界ランク入りしているミドル級コンテンダー、オースティン“アモ”・ウィリアムズの復帰戦や、無敗同士のバンタム級ファイター、アルトゥーロ・ポポカとドミニク・クラウダーが122ポンド契約で空位のWBAコンチネンタル・アメリカ王座を争う一戦などが予定されている。

「それが、俺が彼を対戦相手に選んだ理由だ」とパチェコは『ザ・リング』に語った。「彼のスタイルをわかっていたからさ。前に出てくるタイプで、アグレッシブ。それが俺のベストパフォーマンスを引き出すんだ。前にもそうだっただろ、マヌエル・ガジェゴスとか、もう一人ペースを上げてきたマルセロ・コセレスとの試合でもさ」

「相手があまりプレッシャーをかけてこないときって、こっちはもっと考えないといけないし、もっとクリエイティブに、いろんなことをしなきゃいけなくなるんだ。前回のショーン・マッカルマン戦とかスティーブン・ネルソン戦みたいに、こっちがペースを作らなきゃいけない展開では特にね。俺はむしろ、後ろに下がりながら戦って、相手が前に出てきて何かしようとしてくるときの方が、すごくやりやすいんだ」

「それが俺のキャリアの中で一番輝いてきた場面だよ。俺はずっと、リーチも身長もある側のファイターだったし、前に出てこようとする相手に対応することには慣れてるし、自信もある。相手の動きを封じて、自分のスキルでイライラさせたら、そこから崩しにかかる。ボディを削って、アッパーカットを打ち込む。今回もそれを見せるのが楽しみなんだ。俺がリングでやるべきことを、またしっかり見せたいと思ってる」

シアトル郊外に居住しトレーニングを積んでいるパチェコは、2023年7月にメキシコ・モンテレイのシンテルメックスで行われたマヌエル・ガジェゴス(21勝3敗1分、18KO)との試合で4ラウンドTKO勝ちを収めた。その後、2023年11月にはカリフォルニア州イングルウッドのYouTubeシアターで、アルゼンチンのマルセロ・コセレス(32勝8敗1分、18KO)を9ラウンドKOで下している。

コロラド州オーロラ出身のショーン・マッカルマン(16勝1敗、8KO)と、ネブラスカ州オマハ出身のスティーブン・ネルソン(20勝1敗、16KO)は、パチェコを判定まで持ち込んだ直近の2人の対戦相手であり、それぞれ10ラウンド戦および12ラウンド戦で、パチェコがいずれもユナニマス・ディシジョン(判定3-0)で勝利している。

一方のマッカンビーは、直近の試合で予想以上にカレブ・プラントを苦しめた。アリゾナ州グレンデール在住のマッカンビーは、第2ラウンド終盤に元IBF王者のプラントをぐらつかせ、本来ならダウンとして認定されるべき場面もあった。そしてその2ラウンド後には、実際にプラントからダウンを奪っている。

プラント(23勝3敗、14KO)はマッカンビーの戦術に順応し、最終的には昨年9月14日、T-モバイル・アリーナで行われたカネロ・アルバレス対エドガー・ベルランガ戦のアンダーカードにて、第9ラウンドTKOでマッカンビーを下した。

「トレバーはあの試合でいろいろ見せたよ」とパチェコは語った。「彼が序盤でうまくいった唯一の理由は、彼がどんなスタイルで来るのか誰にもわからなかったことだと思う。プラントも少し驚かされたんじゃないかな。だからこそ、序盤は彼に流れがあったんだ。でも、プラントが対応して自分のプランに徹した時点で、勝負は決まった。俺はリングの中でどんなスタイルにも適応できる。それが自分の一番の強みだと思ってる。」

DAZNによるメインカードのテレビ中継は、東部時間午後7時に開始予定。メインイベントでは、サンアントニオ出身のジェシー“バム”・ロドリゲス(21勝無敗、14KO)と、南アフリカのフゥメレラ・カフ(11勝無敗3分、8KO)が、Ring、WBC、WBOの統一世界スーパーフライ級タイトルをかけて激突する。




ドラフトキングスのオッズで30対1の大本命とされているロドリゲスがカフに勝利すれば、次はWBA王者で元IBF王者でもあるアルゼンチンのフェルナンド・マルティネス(18勝無敗、9KO)とのタイトル統一戦に進むことになる。この試合は、11月22日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナで開催される「The Ring IV」ペイ・パー・ビュー興行の一戦として行われる予定だ。
Keith Idec は『ザ・リング』の上級記者兼コラムニスト。Xでは @idecboxing で連絡を取ることができます。

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