タイソン・フューリーは、次戦で
オレクサンドル・ウシクとの3戦目をウェンブリー・スタジアムで行いたいという意志をフランク・ウォーレンにはっきりと伝えた。
この勝利により、ウシクは同世代最強のファイターとしての地位をさらに確かなものとし、これで
アンソニー・ジョシュア、ダニエル・デュボア、そしてタイソン・フューリーという英国ヘビー級3選手に対して2勝ずつを挙げたことになる。
フューリー(34勝2敗1分、24KO)は、2024年5月にウクライナのウシクと初対戦し、第9ラウンドに大きなダメージを受けた末に、スプリット判定で敗北。12月の再戦でも判定で敗れ、その直後に“ジプシー・キング”は引退を表明した。
しかし今月初め、フューリーは復帰の意向を明かし、
対戦相手がウシクである場合に限ると語った。一方のウシクも、残り1試合のみの意志を示している。
ロンドンでデュボアがウシクに敗れた直後、プロモーターのフランク・ウォーレンは、フューリーが「ナショナル・スタジアム(ウェンブリー)でウシクとやりたい」と自ら伝えてきたと明かしている。
「タイソンははっきりと『ウシクとウェンブリーで戦いたい』と私に伝えてきた。彼はその試合を本当にやりたがっているし、大一番になると私は確信している」とウォーレンは語った。
現在、Netflixの人気シリーズ『アット・ホーム・ウィズ・ザ・フューリーズ』のシーズン2を撮影中のフューリーは、2025年中の復帰は完全に否定しており、復帰時期としては2026年を予定している。これは、ウシクが再びリングに戻るとされる時期とも重なる。
一方、ウシクの次の選択肢として浮上しているのが、WBOの指名挑戦者ジョセフ・パーカー。ウォーレンは、パーカーにも世界タイトルへの挑戦のチャンスを与えるべきだと語る。
「その間に、彼(ウシク)の最初の義務防衛はWBO戦であり、相手はジョセフ・パーカーだ」とウォーレンは続けた。
「ファンとしては、ジョー・パーカーとの試合を見たいね。ジョーはその価値がある。彼自身も連勝中で、ダニエル(デュボア)の時と似たような勢いがある。そしてその試合はすでに命じられている。だから、どのみち実現するか、ジョーが空位の王座を争うことになるだろう。」