トロイ・ウィリアムソンは、週の初めには世界タイトル挑戦の瀬戸際に立っていた。
しかし、その週の終わりには、欧州スーパーミドル級王座が危機にさらされる状況となっている。
イングランド出身のウィリアムソン(22勝4敗1分、16KO)は、12月20日にリーズのファースト・ダイレクト・アリーナで行われた一戦で、同国の
カラム・シンプソン(18勝1敗、13KO)を
10回逆転KOで下す大金星を挙げた。
その後、IBFがランキングの更新作業を進める中で、新たに名を連ねたウィリアムソンは、
先月引退したテレンス・クロフォードが返上したスーパーミドル級王座の一つを懸け、無敗のキューバ人ノックアウトアーティスト、
オスレイス・イグレシアスとの対戦に関心を示した。しかし、
シンプソンのプロモーターであるBOXXERのベン・シャロムが、契約に基づく即時再戦条項を行使したことで、ウィリアムソンはイグレシアスとの対戦を阻まれることとなった。両者の再戦は5月に行われる可能性が高いとみられている。
しかし現在では、ウィリアムソンとシンプソンの再戦にEBU王座が懸けられない見通しとなっている。
EBU規定第17条によれば、EBU評議会の承認がない限り、ダイレクト・リマッチは禁止されている。『ザ・リング・マガジン』の取材により、EBUはウィリアムソン対シンプソン第2戦を168ポンド級欧州王座戦として承認しない決定を下したことが明らかになった。
EBUは、試合中断時点でシンプソンがポイント上はリードしていたものの、4度のダウンを喫しており、試合結果は接戦でも物議を醸す内容でもなかったと判断した。
さらに、ウィリアムソンは指名挑戦者ではなく、任意挑戦者として王座を獲得している。そのため、両者の再戦を任意防衛戦として扱うことはできないと結論づけられた。
この結果、ウィリアムソンはEBU王座の次期防衛戦として、別の挑戦者との対戦を命じられる見込みである。しかし、契約上シンプソンとの即時再戦が義務付けられているため、最終的には王座を返上せざるを得なくなる可能性が高い。