翌週の土曜日、クロフォードは故郷ネブラスカ州オマハに“英雄”として戻り、ミシガン大学との試合を控えた
ネブラスカ・コーンハスカーズのフットボールチームを背番号168のジャージを着てトンネルから先導した。
祝賀行事は金曜日にも続き、クロフォード(42勝無敗、31KO)の38歳の誕生日を翌日に控えたこの日、地元で彼を称える
パレードが開催される予定だ。
5階級制覇、さらに3階級(140、147、168ポンド)で4団体統一を成し遂げたクロフォードは、「4th&1 With Cam Newton」に出演し、自身のキャリアを決定づけた勝利を振り返った。
クロフォードはこう語った。「クレイジーだよ。トップランクにいた頃、多くの人が“あいつは金がない”“ああだこうだ”と言っていた。でも実際にはしっかり稼いでいたんだ。俺は“ボクシングをやる必要なんてない。引退だってできる。みんなはやりたいからボクシングをやってるんだろうけど、俺は愛してるからボクシングをやってるんだ”って感じだった」
「
カネロについては“金が欲しいからボクシングをやっているだけだ”なんて言われていた。でも俺は“ボクシングをする必要なんてない。確かに金は魅力的だよ。でも同時に、カネロを倒すことはその金以上の価値がある。俺が死んでこの世を去った後も語り継がれる存在になるんだから”って思っていた」
「百年後でも人々はこう語るだろう、『オマハ(ネブラスカ)のあのガキ、バド・クロフォードを覚えているか? 奴は階級を二つ上げたどころか、実際には三階級上げてカネロ・アルバレスに勝ったんだ』と。俺の名前は、俺が死んでこの世を去った後でも語り継がれるだろう。 「それこそがレガシーというものなんだ。多くの人間はその意味を理解していない。なぜならリスクを取りたくないからだ。俺は試合前から言っていた、“リスクが大きければリターンも大きい”。そして今、俺たちはその場所にいる」
Manouk Akopyanは「ザ・リング・マガジン」の主任ライター。XとInstagram(@ManoukAkopyan)がフォローできる。