WBC暫定王座を手にすることは大きな偉業であるが、
アイザック・クルスが求めているのは本物のベルトである。
27歳の彼は2024年3月、
ロリー・ロメロに勝利してWBA世界スーパーライト級王座を獲得した際、その戴冠が短命に終わるとは思っていなかった。
しかし、それは現実となった。
初防衛戦でホセ・バレンズエラに敗れ、王座を失ったのである。その後、2連勝を飾り、楽しくも激しく攻撃的なスタイルで観客を魅了してきたが、同時に対戦相手たちの注目も集めている。
スブリエル・マティアスも、
クルス(28勝3敗1分、18KO)が十分に戦うに値する選手の一人だと考えている。現時点で両者の対戦は間近ではないが、WBC世界スーパーライト級王者は歓迎する構えを見せている。
「私は挑戦が好きだ。この試合は気に入っている。自分がエキサイティングなファイターであることを世界に示したい」とマティアスはFightHype.comに語った。
マティアス対クルスは「年間最高試合」にふさわしい組み合わせだが、33歳のマティアスにはすでに予定が詰まっている。
マティアス(23勝2敗、22KO)は2024年6月にリアム・パロにIBF王座を奪われた後、ようやく再び王者の感覚を取り戻した。
7月12日の「RingIII」でアルベルト・プエジョを破り、WBC世界スーパーライト級王座を獲得したのだ。しかし、勝利の余韻に浸る暇はない。
彼はすぐに、11月22日にサウジアラビア・リヤドで行われる「Ring IV」において、
デビッド・ベナビデス対アンソニー・ヤードのメインイベントの前座で
ダルトン・スミスとの対戦に臨む。放送は
DAZNによって行われる。
仮にマティアスがスミス(18勝0敗、13KO)に初黒星をつけたとしても、自由にはならない。
WBC会長マウリシオ・スライマンは、勝者に直ちにプエジョと再戦するよう命じているのである。