ニューヨーク —
スブリエル・マティアスは、土曜日に対戦するサウスポーの方が、1年前に自身を破った相手よりも高く評価している。
オーストラリアの
リアム・パロは、2024年6月にマティアスを予想外の判定で破り、IBF世界スーパーライト級王座を奪取した。しかし、水曜日の公開練習後、マティアスは
アルベルト・プエジョとのタイトルマッチの方がより難しい課題だと考えていることを認めた。
マティアス(22勝2敗、22KO)は、クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催されるDAZNのPPVイベント「Ring III」の一環として、WBC世界スーパーライト級王者アルベルト・プエジョ(24勝無敗、10KO)に挑む。
「彼はもっと動きが読みにくい選手だ。より完成されていて、背も高く、防御力も優れている。スキルも高く、ボクシングもフットワークもできる」とマティアスは『ザ・リング』に語った。
ドミニカの王者の実力を認めつつも、マティアスはプエジョがこれまでに自分のような強く、執拗なファイターと戦ったことはないと確信している。
「彼は良い選手だが、俺のような選手とは戦ったことがない」とマティアスは言った。
プエジョは直近の2試合で、いずれも12ラウンド戦を戦い、スペインの
サンドル・マルティン(42勝4敗、15KO)とアメリカの
ゲイリー・アントワン・ラッセル(18勝1敗、17KO)というサウスポーをスプリット判定で下している。一方、マティアスは右利きでプレッシャーをかけるスタイルを持ち、パロにプエルトリコ・マナティのフアン・アブレウ・コロシアムで判定負けを喫するまでは、サウスポー相手に
8戦全勝8KOという戦績を誇っていた。意欲に燃えるマティアスは、パロ戦での敗北が例外的な出来事だったことを証明したいと考えている。33歳の元王者はまた、プエジョに勝てば、パロ戦以前に自分がいた注目のポジションに再び返り咲けることも理解している。
「勝てば本当にうれしいよ。なぜなら、プエルトリコと家族に“もう一度タイトルを獲る”と約束したからなんだ」とマティアスは語った。
またマティアスは、リングIIIの主催者であるトゥルキ・アル・シェイクが「ザ・リング」の興行に出るボクサーたちに対して、“より観客を楽しませる試合をすべきだ”と語っていたにもかかわらず、自分が望んでいたよりも大きなリングでプエジョと対戦することについて気にしていない。
『ザ・リング』が火曜日に報じたところによると、この興行に出場する複数の選手が、ロープ内寸18フィートのリングでの試合を拒否した。その結果、標準サイズであるロープ内寸20フィートのリングが土曜夜に使用されることになり、これはプエジョにとってマティアスをアウトボックスするのに必要なスペースを与える可能性がある。
「キャンプ中ずっと20フィート×20フィートのリングで準備してきたから、何も変わらないよ。準備はできているし、試合でも変わることはない。やるべきことをやるだけだ」とマティアスは語った。
この試合のオッズは、ドラフトキングスによるとプエジョが-120、マティアスが-105と、ほぼ互角に設定されている。とはいえ、マティアスはパロ(26勝1敗、16KO)に敗れたことで、自分が大きなアンダードッグの立場にあると感じている。
「オッズが100対1だったらよかったのに。そしたら自分や仲間がもっと稼げた」とマティアスは語った。「今の自分は過小評価されている立場にいる。でも、それが逆にモチベーションになって勝利をつかみにいくんだ。」
プエジョ対マティアスの試合は、12ラウンドの世界戦として行われる
シャクール・スティーブンソン(23勝無敗、11KO)対
ウィリアム・セペダ(33勝無敗、27KO)の一戦の直前に行われる予定となっている。スティーブンソンはこの試合でWBC世界ライト級王座の防衛に臨む。DAZNでの中継は、アメリカ東部時間午後5時(59.99ドル)、イギリス時間午後10時(24.99ポンド)に開始される予定だ。
Keith Idec は『ザ・リング・マガジン』の上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。