ニューヨーク — 今週土曜夜、
クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで試合に臨むボクサーたちは、通常より狭いスペースで戦うことはなくなった。
『
ザ・リング』の取材によると、「リングIII」では、標準サイズのリング(ロープの外側で24フィート、内側で20フィート)が使用される。この大会は、毎年夏に全米オープンテニスが開催される会場のひとつから中継されるDAZNのペイ・パー・ビュー興行だ。トゥルキ・アル・シェイクは、5月2日にタイムズスクエアで行われた『ザ・リング』の興行があまり盛り上がらなかったことを受け、よりアクションが生まれるよう通常より小さなリングの導入を検討していた。
リヤド・シーズンの責任者であるトゥルキ・アル・シェイクは、「トムとジェリー」のような試合に対する嫌悪感を繰り返し表明してきた。これは、ロリー・ロメロによるライアン・ガルシアへの番狂わせ、デビン・ヘイニーのホセ・ラミレスに対する大差判定勝ち、テオフィモ・ロペスのアーノルド・バルボサ・ジュニア戦での一方的な判定勝ちなど、全体的なアクション不足に視聴者から不満の声が上がったことを受けたものだ。
アル・シェイクは、こうした試合を、猫のトムがネズミのジェリーを追いかけ回すことで知られる伝説的なアニメに例えている。
「Ring III」の公式プロモーターであるオスカー・デ・ラ・ホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズは、当初24フィート×20フィートよりも小さいリングの使用を提案していた。しかし、複数の出場ボクサーが20フィート×18フィートのリングでの試合を拒否したため、最終的にすべての関係者が24フィート×20フィートの標準サイズで合意した。
スペースが広くなることは、
シャクール・スティーブンソンのように動きとテクニックを武器とするボクサーにとって明らかに有利だ。スティーブンソンは、WBCライト級王座の防衛戦で指名挑戦者
ウィリアム・セペダ(33勝0敗、27KO)と対戦する。興味深いことに、『ザ・リング』の確認によれば、スティーブンソン(23勝0敗、11KO)は20フィート×18フィートのリングで戦うことに反対していたボクサーの一人ではなかった。
土曜夜の興行では、スーパーミドル級の
エドガー・ベルランガ(23勝1敗、18KO)と
ハムザ・シーラズ(21勝0敗1分、17KO)による12回戦も行われる。また、
アルベルト・プエジョ(24勝0敗、10KO)は、元IBF王者
スブリエル・マティアス(22勝2敗、22KO)を相手に、WBC世界140ポンド級王座の防衛戦に臨む(こちらも12回戦)。
さらに、ライトヘビー級の注目株
デビッド・モレル・ジュニア(11勝1敗、9KO)と
イマム・ハタエフ(10勝0敗、9KO)の10回戦も予定されている。
「Ring III」の模様はDAZNで配信され、アメリカでは東部標準時午後6時(\$59.99)、イギリスでは英国標準時午後11時(£24.99)に開始される。
Keith Idec は『ザ・リング・マガジン』の上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。