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世界王座を夢見てアイルランドを離れたスティーブン・ケアンズ、いま「厳しい道」で学び成長中
インタビュー
John Evans
John Evans
RingMagazine.com
世界王座を夢見てアイルランドを離れたスティーブン・ケアンズ、いま「厳しい道」で学び成長中
ここ数年、英国ボクシングにおいてスーパーライト級は最も層の厚い階級のひとつであったが、140ポンド級における勢力図に変化の兆しが見られる。

元・4団体統一王者であり『The Ring』誌の王者でもあったジョシュ・テイラーは、最近ウェルター級へと階級を上げた。エコウ・エッスーマンとの試合で敗北を喫したことが、その輝かしいキャリアの幕を閉じることになるのかどうかは、今後明らかになるだろう。同じく『ザ・リング・マガジン』のスーパーライト級3位のジャック・カテラルも、少なくとも一時的にこの階級を離れる予定で、7月には147ポンド級でハーレム・ユーバンクと対戦する

後継者として注目されるのはダルトン・スミスアダム・アジムだが、この再編成により新たな名前が台頭するチャンスが生まれている。

英国・英連邦王者であるジャック・ラファティは、この1年で一気に注目を集め、マーク・チェンバレンとの対戦を追い求めている。また、ダブリン出身のピアース・オレアリーは今週土曜日に空位の欧州タイトルをかけて戦う。

そして、スティーブン・ケアンズ(11勝無敗、7KO)も、そう遠くない将来にこの争いに加わることを目指している。

ケアンズはアイルランド共和国のコーク出身だが、現在はイングランド・サウスヨークシャー州ロザラムにあるデイブ・コールドウェルのジムでトレーニングを積んでいる。22歳の有望株は、ラファティやチェンバレンといった選手たちの活躍に注目を向け始めている。

まだ6回戦を超える試合経験がないことを考えれば、ケアンズをそのレベルの選手たちと並べて語るのは野心的に思えるかもしれないが、彼は非常に早いペースで成長を遂げている。

実際に試合をこなすことは、彼の学びの一部に過ぎない。ケアンズは、これまでの努力が報われつつあることを実感し始めている。




「今、まさに自分のスタイルを確立し始めていると感じている」と、ケアンズは英国ウェルター級タイトル挑戦者リアム・テイラーとの質の高い6ラウンドのスパーリングを終えた後、『ザ・リング・マガジン』に語った。

「プロとしての旅を始めて3年が経った。22歳になり、本当にプロとしての自覚が芽生えてきた。アマチュアの時とはまったく違う世界だ。

厳しい道を通って学ばなければならない。経験豊富な選手たちと戦い、パンチを浴びることでしか学べないことがある。ボクシングでは、口で説明されるよりも顔面にパンチを食らう方が理解が早いんだ。

もちろん、どの試合をいつやるかはデイブ(コールドウェル)とクイーンズベリーのチームが決めることだけど、俺はもう長い間この道に取り組んでいる。

18歳のときにアイルランドを離れ、ひとりでイングランドに来てデイブの下でトレーニングを始めた。家にいたままでは、世界王者になるという自分の目標を達成できないと思ったからだ。こっちに来て学びを重ねてきた。もし、その時そのタイミングでふさわしい試合が来たら、俺はその試合を受けるつもりだ。」

これまでのパフォーマンスを見る限り、ケアンズがタイトル戦線に加わるのも時間の問題だろう。彼は落ち着いていて冷静だが、同時にハイレベルな舞台で必須となる決定打を持ち合わせているようにも見える。

ティーンエイジャー時代からパンチ力には定評があり、コールドウェルのジムでの日々によって、その危険性とバランスはさらに磨かれている。

以前のように焦って仕留めに行くのではなく、自身のパンチ力が余裕を生み、落ち着いて隙を突けるようになってきた。




「アマチュアの頃からパンチ力はあったし、多くの相手を倒してきた。でも、12ラウンド戦うのとはわけが違う」とケアンズは言う。

「3ラウンドなら全力で突っ込んでスプリントのように戦えるけど、12ラウンドはマラソンだ。無駄なエネルギーを使わずに最後まで走りきる方法を学ばなければならないし、そこでビッグショットも当てられなければならない。全てのパンチが強打である必要はない。軽くタッチして、タッチして、ドン。タッチ、タッチ、ドン。今それを学んでいる最中で、質の高いスパーリングをこなすことが素晴らしい経験になっている。」

コールドウェルは英国ボクシング界で最も評価されているトレーナーのひとりであり、これまでにトニー・ベリューやデレク・チゾラといった選手を指導してきた。

現在はより目立たないながらも、非常に才能豊かな選手たちを抱えるジムを指導している。ケアンズは日々、ダン・トワードやエリス・プライスと共にトレーニングを積んでいる。トワードとプライスはともにプロキャリア2戦目という若手ではあるが、エリス・プライスに至っては将来的にライト級で有望な逸材へと成長する可能性を秘めている選手である。

また、豊富な経験を持つレロン・リチャーズもチームに加わっており、貴重な助言を与えてくれる存在だ。

「レロンはIBO、英国、英連邦のチャンピオンだったし、今は大一番に向けて準備している。彼と同じリングに立てるのは本当にありがたい」とケアンズは語る。「彼はちょっとしたこと、小さなアドバイスをくれる。それは、実際に12ラウンドを戦い抜いた人間にしか言えないことばかりで、彼のような存在から学べることが多い。」

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