カルブ・プラントがキャリアのどん底にあったとき、スティーブン “ブレッドマン” エドワーズは彼を立ち直らせる手助けをした。
エドワーズは、プラントがアンソニー・ディレル戦とトレバー・マッカンビー戦でいずれもTKO勝ちを収めた際、的確な指導で選手の力を引き出したが、両者のパートナーシップは正式に終了した。
その別離の理由について、エドワーズは具体的な説明を避けた。
「詳しいことは話したくありません」とエドワーズは
ザ・リング 誌に語った。「ですが、カルブと私はもう一緒に仕事をしていません。」
ほんの数か月前まで、カルブ・プラント(23勝3敗、14KO)は、2024年に得た勢いを武器に、2025年にはさらなる高みへと飛躍すると期待されていた。
しかし、5月31日にラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われた
ホセ・アルマンド・レセンディス戦は、当初は「危なげなく勝利するはずの試合」と見られていたものの、結果的にプラントにとって最も苦しい夜の一つとなった。
もしこの試合に勝利していれば、カルブ・プラントは冬頃に予定されていた
ジャーマル・チャーロとのスーパーミドル級戦へと駒を進めるはずだった。
しかし、結果はまさかのスプリット・デシジョン(判定2-1)による番狂わせの敗戦。プラントはその現実を受け入れざるを得なかった。
試合後には即時再戦の話も浮上したが、プラント自身は今後の進路を熟考しており、一方で批評家たちは「Prime Videoのメインイベントで精彩を欠いたプラントは、すでに衰えが始まっているのではないか」と疑問を投げかけている。
それでも、
ザ・リング のマイク・コッピンジャーによる報道によれば、カルブ・プラントとジャーマル・チャーロの対戦は2026年初頭に実現する見込みであり、場合によってはレセンディス対
エドガー・ベルランガ戦と同じ興行で行われる可能性もあるという。
もしそれが実現すれば、元IBF王者プラントのセコンドには新たな指導者が立つことになる。
一方で、両者の間に確執のようなものはない。
長年にわたり数多くのトップ選手を指導してきたエドワーズは、これまでも常にプラントを「素晴らしいファイター」と評価しており、関係が変わった今でもその考えは変わっていない。
「カルブに対しては、愛情と敬意しかありません」とエドワーズは続けた。
「彼は本当に素晴らしいファイターであり、人としても立派です。カルブについて悪く言うことなど何ひとつありません。彼の今後の幸運と成功を心から願っています。」