ボクシングが最も盛り上がるのは、同階級または近い階級の実力者同士が、どちらが勝ってもおかしくない試合で拳を交えるときだ。
「全盛期にあるトップファイター同士の五分五分の試合が大好きだ」とエドワーズは
ザ・リング・マガジンに語った。「ボクシング純粋主義者として、こういう試合が本当に好きだ。なぜなら、両者のベストが見られると感じるからだ。どちらもまだ世界王者になっていないからこそ、お互いに最大限の力を出してくると思う。両者とも、もう一歩踏み込む姿勢を見せてくるだろう。」
「シーラーズは、自身の身長とカウンターの技術を活かして、これまで細かい戦術なしに前に出て戦ってきた相手に対処しようとしている」とランプリーはザ・リング誌に語った。「果たしてベルランガには、真っすぐ前に出るパワー以外の要素が加わっているのか?もしそうなら、シーラーズに対して有利に働くかもしれない。この試合は非常に興味深い。なぜなら、両者の新たな一面を知ることができるからだ。」
このハイリスクな一戦を前に、両者には多くの疑問符がついている
。シーラーズは身長6フィート3インチ(約191cm)とリーチに優れ、今回がスーパーミドル級(168ポンド)での初戦であり、アンディ・リーを新たにトレーナーに迎えての初陣でもある。
26歳のシーラーズにとって、この勝利はスーパーミドル級の強豪ひしめく中で自身を有力な存在として印象づける絶好の機会となる。また、彼はベルランガにとってキャリアで2番目に手強い相手とも言える存在だ。
一方、28歳の
ベルランガ(ニューヨーク州ブルックリン出身)は、この階級でより実績を積んでおり、昨年9月14日に行われたスーパーミドル級4団体統一王者
カネロ・アルバレスとの試合では、判定負けながらも立派な戦いぶりを見せた。この試合は、ベルランガが新たな段階へと進んだことを証明する場でもあった。
その後の唯一の試合では、今年3月15日にフロリダ州オーランドでジョナサン・ゴンザレス=オルティスを初回ノックアウトで下している。これはキャリア17度目のKO勝ちであり、デビューから続いた16連続初回KO以来の初回決着となった。
勝者が誰であれ、次戦で大きなチャンスが巡ってくる可能性は高い。
「この試合の予想は本当に難しい」とブレッドマンは語った。「シーラーズのほうが技術的には上だと感じるが、ベルランガのほうがフィジカルと運動能力では優れていると思う。」