シャカン・ピッターズとブラッド・レーが、空位の欧州ライトヘビー級王座をかけてアイルランド・ゴールウェイで6月末に行われるGBMスポーツ興行で対戦する見込みである。正式な日程と会場は近日中に発表される予定だ。
ピッターズ(20勝2敗、7KO)は
当初、元王者ダニエル・ブレンダ・ドスサントスに挑戦する予定だったが、フランス人のドスサントスが試合前の脳スキャンに問題が見つかり、試合の数日前に欠場を余儀なくされた。
その後、
ドスサントスはボクシングの許可が下り、試合は4月4日にロンドンのヨークホールで組まれ直した。しかし今度は35歳の
ピッターズが試合週に胸の問題で入院し、レー(20勝1敗、10KO)が代役として急遽ドスサントス戦に名乗りを上げた。
両者は計量を済ませ、試合開始まで数時間という段階で、ドスサントスが転倒し、タイトル防衛が不可能になったとのニュースが入った。
レーにとっては、わずか2カ月間で2度目の大きな失望となった。2月、27歳のマンチェスター出身の彼は、アルトゥール・ベテルビエフ対ドミトリー・ビボルによるライトヘビー級4団体統一リマッチのアンダーカードで、コンスタンティーノ・ナンガと対戦する予定だったが、スウェーデン人のナンガが肩の負傷で直前に欠場し、大舞台が流れた。
この状況を考慮し、さらにドスサントスが今年に入って2度の防衛戦をキャンセルしたことを踏まえ、欧州ボクシング連合(EBU)はドスサントスの王座を剥奪し、ピッターズとレーに空位のベルトを争わせることを決定した。
「シャカンは問題なし」とGBMプロモーターのイジー・アシフは『ザ・リング・マガジン』に語った。
「シャカンはブラッド・レーと戦う。それは決まっている。おそらくゴールウェイの興行になるだろう。
正直なところ、イギリス国内の日程が決まっておらず、これ以上待ちたくない。彼は2度もキャンセルされたし、ブラッドもサウジとロンドンでキャンセルされている。
選手たちにとって不公平だ。夏の間、試合も報酬もないまま待たせるつもりはないので、やらせることにした。」
全対戦カードはまだ発表されていないが、ゴールウェイの無敗のキアラン・モロイ(11勝0敗、6KO)と元英国ライト級王者ルイス・リッツォン(23勝5敗、13KO)によるウェルター級戦が組まれるとの噂もある。