EBU(欧州ボクシング連合)は、ダニエル・ブレンダ・ドス・サントスからライトヘビー級王座を剥奪したことを受け、空位となった同王座を巡るシャカン・ピッターズ対ブラッドリー・レー戦を正式に指令した。
ピッターズ(20勝2敗、7KO)は当初、今年2月に欧州王座を懸けた一戦に出場する予定だったが、当時の王者ドス・サントスが試合週に脳スキャンで異常が見つかり、試合をキャンセルせざるを得なかった。
試合は4月4日にヨーク・ホールで再設定されたが、今度はピッターズが胸の負傷により試合週に欠場となり、代わってレー(20勝1敗、10KO)がドス・サントス(22勝1敗、10KO)との対戦に名乗りを上げた。
しかし、メインイベントとしてドス・サントスとレーがリングに上がる数時間前、ドス・サントスが体調不良を訴え、直前で試合をキャンセルした。
2か月の間に2度の欠場が重なり、健康状態にも不安が残ることから、EBUはドス・サントスから175ポンド(ライトヘビー級)の王座を剥奪する決定を下した。
ピッターズとレーは、空位となった王座を懸けて対戦するようEBUから正式に指令を受けた。試合はイジー・アシフ率いるGBMスポーツの興行として行われる予定で、開催日は現在調整中となっている。
2025年に入ってから、2人合わせてすでに4度の試合延期を経験しているだけに、今回の発表は両者にとっていいニュースと言える。
レーは2月22日にリヤドで行われるアルツール・ベテルビエフ対ドミトリー・ビボル戦のアンダーカードにも出場する予定だったが、対戦相手のコンスタンティノ・ナンガが試合の2週間前に負傷し、試合は中止となった。
ピッターズは最後にリングに上がったのが2月7日で、ドス・サントスとの試合が流れた後、バハドゥル・カラミを2ラウンドでノックアウトしている。
レーは2022年末にタイラー・デニーとのイングランド・ミドル級タイトル戦で判定負けを喫して以来、約2年をかけて再起を図ってきた。小規模興行で試合を重ねながらライトヘビー級の体格へと成長し、以降6連勝を挙げている。