ジェイク・ポールがプロボクサーになると口にし始めた当初、誰も彼を本気にしなかった。とはいえ、少なくともWBAがその挑戦を笑い事と見なさなかったことに、彼自身は満足している。
NBA選手や全盛期を過ぎた元ボクサーを相手に戦ってきたポール(12勝1敗、7KO)は、自分には世界王者に挑戦する資格が十分にあると考えている。IBF、WBC、WBOは依然として彼を世界レベルの挑戦者として評価していないが、
今月WBAがクルーザー級でトップ15入りを認めたことで大きな話題になった。
そのランキングはまだ14位と低いものの、世界王座に挑むには十分な位置である。皮肉なことに、
フリオ・セサール・チャベス・ジュニアに10回判定勝ちを収めた後、現WBA・WBO王者の
ヒルベルト「スルド」ラミレスとふざけたように向かい合ったシーンもあった。
両者の対戦はすでに水面下で動いている可能性もある。だが、仮にポールがラミレスとの試合にこぎつけたとしても、元4階級王者ロイ・ジョーンズ・ジュニアは、ポールが王者になるとは到底思っていない。
「無理だ」とジョーンズはFight Hub TVに語った。
ジョーンズは世界タイトルを獲ることについて一通りの経験を持っている。複数階級でベルトを獲得し、最終的には殿堂入りを果たしたレジェンドだ。これまでジェイク・ポールとその短いキャリアについて多くを語ってこなかったが、しっかりと目は光らせている。
ある程度、ジョーンズはポールに敬意を払っている。ロープをくぐってリングに上がり、顔面にパンチを受けながら生計を立てる覚悟がどれほどのものかを、彼はよく知っている。特にポールのように金銭的に困っていない人間にとって、それは容易な決断ではない。
ジョーンズの見方では、ポールは相手を慎重に選んできた。元YouTuberから挑戦者に転じた彼が、もし世界のトップクラスの選手と戦っていれば、すでに何度も負けを喫していたはずだという。多くのファンと同じく、レベルの高い危険なマッチアップでつまずく瞬間を待っているのだ。
「本当に経験があってタフな相手と戦わせれば、彼は負けると思う」とジョーンズは語る。