アナハイム(カリフォルニア州)――
フリオ・セサール・チャベス・ジュニアは、
土曜日にホンダ・センターで行われた
ジェイク・ポール戦で、第4ラウンドまでほとんど姿を見せなかった。それ以降、ようやく反応を見せ始めたものの、ところどころでパンチを数発繰り出した程度で、目立った動きはなかった。終盤数ラウンドでは勢いを見せたが、それでも全体を通じて精彩を欠いた。
一方、ジェイク・ポールは自分の役目を果たした。ジャブを軸に試合を組み立て、チャベスを圧倒的に上回る手数で上回り、相手の攻撃もすべて受け止めた。
最終的には簡単な試合ではなかったものの、ポールにとっては明確な勝利であり、世界タイトル挑戦への道を進めるうえでの一歩となった。ジャッジ三者ともポールを支持し、採点はそれぞれ99-91、98-92、97-93だった。
最初の3ラウンドでは、チャベスの陣営が彼に「試合がある」ことを伝え忘れたかのように見えた。
39歳の元ミドル級王者は、リハビリ施設からの復帰明けで、過去にも数々の規律問題を抱えてきたが、試合の序盤9分間はまるでサバイバルモードに入ったかのような戦いぶりだった。何もせず、ほとんど手を出さなかった。
そしてジェイク・ポール(12勝1敗、7KO)はその状況を完全に利用した。ジャブで強打の布石を打ち、チャベスがわずかに放ったパンチをかわしながら、リング内の展開を完全に掌握した。
偉大なフリオ・セサール・チャベス・シニアは、息子のコーナー付近であまりの苛立ちから激しく手を振り、ジュニアに前へ出るよう促しながら、嫌悪感をあらわにして首を振った。彼には分かっていた――さらなるビッグファイトへとつながる絶好のチャンスが、今まさに手のひらからこぼれ落ちようとしていることを。
そして第4ラウンド、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(54勝7敗1分、34KO)はようやく目を覚ましたかのように見えた。足を止めて打ち合いに応じ、強打や正確なパンチをいくつも放ち始めた。
チャベス・ジュニアはポールの注意を引いた。ユーチューバーからボクサーへと転身したポールは、引き続き手数でチャベスを上回っていたが、突如として突きつけられたリスクには細心の注意を払わざるを得なかった。それでも、少なくとも試合終盤までは冷静にその挑戦を受け止めていた。
チャベスが攻勢に出たとき、ポールは足を使って距離を取ろうとした。そしてメキシコ人のチャベスが距離を詰めると、ポールはたびたびクリンチを仕掛けた。それによってチャベスが深刻なダメージを与えるのを防いだ。
チャベスにとって最も良かったのは第9ラウンドと第10ラウンドで、遠慮なくパンチを放ち、疲れの見え始めたポールを何度かぐらつかせたように見えた。第9ラウンド終了後には、まるで「まだやれるぞ」と言わんばかりに両腕を掲げて勝ち誇った。
しかし、チャベスにとって、まさに典型的な「遅すぎた反撃」だった。序盤の劣勢を挽回するには至らなかった。
「彼は本当にタフな男だ」とポールはチャベスについて語った。「彼はこれまで一度も倒されたことがないし、メキシコのウォリアーだ。メキシコの戦士たちを尊敬しているし、メキシコという国も尊敬している。俺も戦士だ。そして今夜、俺が勝ったんだ。」
出だしが遅すぎたことを認めたチャベスは、試合後ポールを一定の評価をしつつも、やや留保をつけた。
「彼は強いし、いいボクサーだ」とチャベスは英語で語った。「最初の4ラウンドは……その後、彼が疲れていくのを感じた。だから彼はまだチャンピオンたちとやる準備はできていないと思うけど、いいボクサーだよ。」
そのコメントについて反応を求められたポールは、こう答えた。
「もし人生で誰かの言うことばかり聞いてたら、今の自分はいないさ。」
ポールは、将来的に殿堂入り確実とされる
カネロ・アルバレスを含む世界王者たちとの対戦に強い決意を示している。
「元世界王者で、これまで一度も倒されたことがなく、カネロ・アルバレスやそういった相手と戦ってきた男と10ラウンド戦って、俺は素晴らしいパフォーマンスを見せたと思う。そして俺は彼に恥をかかせた。楽勝だったよ。」と語った。
「俺は世界チャンピオンになりたい。[王者]
スルド[ラミレス]は今夜スローに見えた。あれも楽勝だ。
バドゥ・ジャック、アンソニー・ジョシュア、そしてトミー[フューリー。唯一俺に勝った男]、逃げるのはやめろ。」
次の対戦相手は誰になるのか。
「そのうちわかるさ」とポールは語った。「これから作戦を練る。待ってる奴らの列は長い。チケットでも取っとけって感じだ。どうでもいいよ。俺には時間がある。まだ28歳だ。誰とでも、いつでも、どこでも戦う。」