ロバート・ガルシアは、
ヴァージル・オルティス・ジュニアが11月8日、テキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで
エリクソン・ルビンと対戦する際、オッズメーカーたちが予想する以上に厳しい試練が待っていると見ている。
『ザ・リング・マガジン』の2024年度最優秀トレーナーに選出されたロバート・ガルシアは、ヴァージル・オルティスを指導している。ファンデュエルのオッズによると、オルティスはマイナス800の本命、一方エリクソン・ルビンはプラス500のアンダードッグとなっている。
「ヴァージルにとって素晴らしい試合であり、素晴らしい試練になる」とガルシアは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「ルビンは経験豊富なファイターで、これまで多くのトップ選手と戦い、その大半で健闘してきた。これは俺たちにとって良いチャレンジになる。ヴァージルは常にビッグファイトを求めているし、今回もそのひとつだ。ルビンが試合可能だとわかったとき、俺たちは一切迷わずすぐに受けた。」
ヴァージル・オルティス(23勝0敗、21KO)は154ポンド級でRingランキング1位、エリクソン・ルビン(27勝2敗、19KO)は同級5位に位置している。
オルティスは、2月に
元王者イスラエル・マドリモフにキャリア最高の勝利を収めて以来、ゴールデンボーイ主催のDAZN配信イベントで地元凱旋のメインイベントを務めることになる。
「ヴァージルは、昨年
テレンス・クロフォードをあと一歩まで追い詰めたイスラエル・マドリモフを相手に素晴らしいパフォーマンスを見せた」とガルシアは語った。「だから格下の相手と戦う理由なんてなかった。俺たちはすでにこの階級のトップたちと肩を並べて戦っている。」
エリクソン・ルビンは、層の厚い154ポンド級でも屈指の実力者だ。
2022年の激闘で
セバスチャン・フンドラに敗れて以来、ルビンは見事な3連勝を飾っている。ルイス・アリアス、ヘスス・ラモス・ジュニア、そして
今年5月にはアードリアル・ホームズ・ジュニアを下し、復活を印象づけた。
セバスチャン・フンドラとの死闘では、ルビンは互いにダウンを奪い合い、9ラウンド終了時点で2人のジャッジがリード、残る1人は同点と優勢に試合を進めていた。しかし被弾の蓄積が深刻だったため、セコンドが苦渋の決断で試合をストップした。
その敗北も今では価値を増している。というのも、WBC王者セバスチャン・フンドラは現在、
この階級のトップファイターと見なされているからだ。
ルビンのもう一つの黒星は2017年にまで遡る。あの時は
ジャーメル・チャーロに初回でストップ負けを喫した。だがフンドラ戦後と同様に、ルビンはそこから粘り強く立ち直り、ジェイソン・ロサリオやテレル・ガウシャらを含む6連勝を飾って再び浮上した。
「チャンピオンと戦えないなら、次にタフで手強い相手と戦いたい。それが俺たちの望みだ」とガルシアは語った。
Manouk Akopyan『ザ・リング・マガジン』主任ライター。X(旧Twitter)およびInstagramの@ManoukAkopyanでフォローできる。