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クロフォードがマドリモフ戦を振り返る「カネロの前戦について語ろう」
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Keith Idec
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クロフォードがマドリモフ戦を振り返る「カネロの前戦について語ろう」

ラスベガス発――テレンス・クロフォードは、自身の前戦について語られることにはもううんざりしている様子だ。

13カ月前、ジュニアミドル級デビュー戦となったイスラエル・マドリモフ戦では、ウェルター級での圧倒的な戦いぶりに比べると支配力を欠いた。2024年8月、ロサンゼルスのBMOスタジアムで行われたWBA世界154ポンド王座決定戦で、マドリモフはこれまでの147ポンドの対戦相手以上にクロフォードを苦しめた。

判定はクロフォードのユナニマス・ディシジョン勝ちだったが、ブノワ・ルッセルとスティーブ・ワイスフェルドの両ジャッジは115-113と僅差。フェルナンド・ビジャレアルは116-112でクロフォードを支持した。

この勝利でクロフォード(41勝無敗、31KO)は4階級制覇を達成。同時に11試合連続KO勝ちの快進撃も止まり、12回判定に持ち込まれたのは2016年7月、ジュニアウェルター級統一戦でのビクトル・ポストル戦以来9年ぶりだった。

ウェルター級を超えて唯一の試合が接戦となったことで、135、140、147ポンドで無双してきたクロフォードが、上の階級でも同じようにエリートレベルで戦えるのかという懐疑の声が広がった。

そしてその疑念は、クロフォードがカネロ・アルバレス(63勝2敗2分、39KO)とのスーパーミドル級デビュー戦を行うと発表されたことで、さらに強まっている。



ネブラスカ州オマハ出身のクロフォードは、この長いプロモーション期間を通じて、ウズベキスタンのイスラエル・マドリモフ(10勝2敗1分、7KO)戦でのパフォーマンスについて何度も何度も聞かれてきた。水曜、ラスベガスのフォンテーヌブローで大勢の記者に囲まれたときには、さすがに我慢の限界に達したようだ。

「いいか、前にも言ったけど、過去のことは話さない」とクロフォードは語った。「今と未来のことを話そう。彼(カネロ)の前戦だって別に派手な内容じゃなかっただろう。だから、もし俺の前戦についてあれこれ言うなら、彼の前戦についても話すべきだ。俺だけに『前回の内容はこうだった』なんて言うのはやめてくれ。彼の前回のパフォーマンスについても語らないとな。」

アルバレスもまた、前戦の内容をめぐり厳しい批判にさらされていたのは周知の事実だ。


グアダラハラ出身のアルバレスは、5月3日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナでキューバのウィリアム・スカルにユナニマス・ディシジョンで勝利した。しかし、スカルが徹底的に打ち合いを避けたことで試合は悪名高い退屈な展開となった

さらにアルバレスはリングカットにも苦戦し、下がり続けるスカルに有効打は少なかったもののラウンドを奪われる場面があった。

採点はパブロ・ゴンザレスが115-113、ロン・マクネアが116-112でそれぞれスカルに5ラウンド、4ラウンドを与えた一方、ダンレックス・タプサダンだけは不可解にもアルバレスに11ラウンドを与え、119-109と採点した。


CompuBoxの集計によれば、この試合でアルバレスが放ったパンチはわずか152発、1ラウンド平均12.6発に過ぎなかった。スカルとアルバレスを合わせても445発と、これはCompuBox40年の歴史で12回戦における最低記録となった。

大本命と目されていたアルバレスは、スカルが「逃げていた」と非難したが、クロフォード戦で9桁のファイトマネーが懸かっていたことを考えれば、4団体統一スーパーミドル級王者としてはもっと内容を求められる一戦だった。

それから4カ月、アルバレスはクロフォードとの12回戦に向け、遥かに高いモチベーションを持って臨むと見られている。リング誌・IBF・WBA・WBC・WBOのタイトルが懸けられたこの一戦で、グアダラハラ出身のアルバレスは僅差ながら有利と予想されており、メインイベントはNetflixで世界配信される。アンダーカードは米東部時間午後9時(西部時間午後6時)から放送予定だ。


『ザ・リング』シニアライター兼コラムニスト、Keith Idec 執筆。X(旧Twitter)@idecboxing でフォロー可能。

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