ボクシング界には、
エドガー・ベルランガがエリートレベルでのキャリアをすでに終えつつあると考える声が一定数存在している。
カネロ・アルバレス戦および
ハムザ・シェラーズ戦での一方的な敗北により、ベルランガの評価は大きく下がった。しかし、このプエルトリコ出身のファイター自身は、まだ自分の可能性を信じて諦めてはいない。そして、ロバート・ガルシアも…ある意味では諦めてはいない。
ベルランガ本人は、自身が将来的に世界チャンピオンになれると確信しており、今後も大きな報酬を得られる試合を続けていけると信じている。だが、ガルシアは世界王者になるという点については同意していない。ただし「稼げる」という点については異論がないようだ。
「まだいくつか試合はできると思う。勝てないかもしれないが、それでも多額の金を稼げる試合はできる」と、ガルシアは『Fight Hub TV』のインタビューで語った。「おそらく彼はチャンピオンにはなれないだろう。だが、多くのチャンピオンよりも稼いできた。それは評価すべきことだ。」
ベルランガ(23勝2敗、18KO)は、トップ選手との対戦において問題を抱えている。その傾向は7月12日に行われたシェラーズ戦でも顕著に現れた。ニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催された『Ring III』大会に向けて、スーパーミドル級コンテンダーのベルランガは「シェラーズの頭を観客席に吹き飛ばしてやる」と豪語していた。しかし、実際には第4ラウンドの時点で自身がマットに倒れ込む展開となり、
第5ラウンドTKO負けを喫した。
今年3月15日には、
ジョナサン・ゴンザレス・オルティスを初回でKOしてはいたが、それ以外は彼の思い描いたようには進んでいない。
仮にベルランガの最終目標が「世界王者になること」であるとするならば、その目標は一度葬るべきだとガルシアは考えている。しかし、マーケティング的観点や「視聴必須の存在」、あるいは「今後も何百万ドルを稼げる人物」としての側面では、ベルランガは自らのポジションを築いている。
「ベルランガについて言えば、プロモーションは非常によくやってきたと思う」とガルシアは続けた。「最初の16試合はすべて初回KOだった。それが彼の名前を広めた。ベルランガは決して最も才能のある選手ではなかったが、そのパンチ力とトーク力でカネロ戦を実現させ、多額の報酬を得た。シェラーズ戦でも彼は大金を稼いだ。」