再び興奮に満ちた週末のボクシングを経て、
『The Ring』の各階級ランキングに変更が加えられた。今回はヘビー級に新たなエントリーがある。
モーゼス・イタウマは、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行われたDAZN PPVのメインイベントで、
元世界タイトル挑戦者ディリアン・ホワイトを119秒でストップし、ボクシング界最大の花形階級に火を付けた。
この試合を受け、20歳のイタウマが次戦で統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシクと対戦すべきだという声が上がっており、
特にトゥルキ・アル・シェイク閣下からの要望が目立っている。
アンダーカードでは、
ニック・ボールがサム・グッドマンに対し、判定3-0で勝利しWBAフェザー級王座を防衛。さらにレイモンド・フォードも同じ方法でエイブラハム・ノバに勝利した。
この夜最もエキサイティングな試合では、
フィリップ・フルゴビッチがタフなデビッド・アデレイを打ち破り、プロ通算19勝目を記録した。
『The Ring』大使の
堤駿斗とリヤド・シーズン常連の
モハメド・アラケルも、充実したカードの中で勝利を収めた。
以下、今回変更のあった2階級のランキングを掲載する。
※太字は階級内での変動を示す。
ヘビー級
エフェ・アジャグバが10位からランク外となり、新たにモーゼス・イタウマが10位にランクインした。
王者 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)24-0-0(15KO)
1位 タイソン・フューリー(英国)34-2-1(24KO)
2位 ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)36-3-0(24KO)
3位 アギット・カバイェル(ドイツ)26-0-0(18KO)
4位 ダニエル・デュボア(英国)22-3-0(21KO)
5位 アンソニー・ジョシュア(英国)28-4-0(25KO)
6位 フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)19-1-0(14KO)
7位 ファビオ・ワードリー(英国)19-0-1(18KO)
8位 チャン・ツィーレイ(中国)27-3-1(22KO)
9位 マーティン・バコレ(コンゴ)21-2-1(16KO)
10位 モーゼス・イタウマ(英国)13-0-0(11KO)
ミニマム級
王者 オスカー・コジャソ(米国)12-0-0(9KO)
重岡優大が引退により4位からランク外となり、それ以下の選手が1つずつ繰り上がった。新たに10位にはビーベン・シバンダがランクインした。
1位 メルビン・ジェルサレム(フィリピン)24-3-0(12KO)
2位 ペドロ・タドゥラン(フィリピン)18-4-1(13KO)
3位 ノックアウトCPフレッシュマート(タイ)27-1-0(10KO)
4位 シヤコルワ・クーゼ(南アフリカ)9-2-1(4KO)
5位 高田勇仁(日本)16-8-3(6KO)
6位 松本流星(日本)6-0-0(4KO)
7位 ジョーイ・カノイ(フィリピン)24-5-2(15KO)
8位 ビック・サルダール(フィリピン)26-6-0(16KO)
9位 石井武志(日本)10-1-0(8KO)
10位 ビーベン・シバンダ(ジンバブエ)9-1-0(3KO)
パネルコメント
イタウマ、ヘビー級ランキング入り
アンソン・ウェインライト:高齢のホワイトに対して、やるべきことをやっただけではあるが、それにしても衝撃的な内容であった。まだ早い段階ではあるが、彼をランキング10位に入れるべきだと考える。昨夜の彼は自然の驚異のように見えた。すぐにランキングを駆け上がるだろう。
ドレークス・マラン:イタウマの勝利は強烈なインパクトを残した。まだ本格的な試練には直面していないが、驚異的な内容で結果を出し続けている。イタウマが10位に入ることで、アジャグバが外れ、彼と引き分けたバコレが残るのは少し奇妙ではある。ただし、バコレの実績全体を見れば納得できる部分もあるため、イタウマが10位で問題ないと思う。
ミニマム級の新たにランク入り
ダグ・フィッシャー:ミニマム級の10位については北野猛郎よりもビーベン・シバンダを推す。北野は無敗だが、まだ8回戦を戦っている段階に過ぎない。シバンダはリングランク入りのシヤコルワ・クーゼと12ラウンドを戦い抜き、互角に渡り合った。また、直近の試合も10ラウンド戦であった。