フロイド・メイウェザー・ジュニアの愛弟子である18歳のライト級新星
カーメル・モートンは、今週土曜、ラスベガスのマンダレイ・ベイでレニー・ビアモンテと対戦し、その成長と進化をさらに続ける。
モートン(7勝0敗、6KO)はすでに“見逃せない存在”であることを証明しているが、ビアモンテ(4勝1敗1分、2KO)との8回戦は、
カレブ・プラントとジャーマル・チャーロが別々の試合で復帰する「PBC on Prime Video」の
興行において、テレビ放送されない部分で行われる。
元ゴールデンボーイ・プロモーションズのCEOで、現在は
カネロ・アルバレスのアドバイザー兼ビジネスマネージャーを務めるリチャード・シェイファーは、近年メイウェザーと共に活動する中で、18度の全米王者に輝いたモートンのキャリアを手掛けてきた。
25年以上の業界経験を持つシェイファーは『ザ・リング』誌に対し、豊富な試合経験を持つモートンには、ボクシング界の未来を担うスターになるためのすべての要素が備わっていると語った。
「彼は世代を代表する才能を持ち、素晴らしい若者だ」とシェイファーは『ザ・リング』誌のインタビューで語った。「スピード、リング・ジェネラルシップ、パワーを兼ね備え、獲物の気配を感じ取れば一気に仕留めにかかる。本当に若いのに、あれほどの才能を持っているのは驚異的だ。短期間であれだけのことを学べる若手選手はいない。持って生まれた才能があるかどうか、それだけだ。そして彼には神に与えられた才能がある。
私は彼が世界王者になるだけでなく、この競技のスーパースターになると信じている。ここまでの成長ぶりは素晴らしく、焦って急がせる必要はまったくない。試合を重ねるごとにしっかり学んでおり、間もなくランキングも上がってくるはずだ。チャンスが巡ってきたときには、きっと万全の状態になっているだろう。フロイドの足跡に倣い、集中力、努力、献身を持ち続け、誘惑や悪影響から距離を保てば、彼にとって限界は存在しないと思うよ」
ラスベガスを拠点とするモートンのキャリアは順調に進んでいるように見えたが、昨年の計量ミスがその流れに影を落とした。
モートンは、昨年11月にブライアン・メルカドとの133ポンド契約体重の試合に向けた計量で、148.7ポンドを記録し、大幅な体重超過を犯してしまった。
当初モートンは、体重超過の原因を血液検査の遅れによるものとしてニュージャージー州アスレチック・コミッションに責任を押し付けたが、その後謝罪し、実際には委員会に非はなかったと認めている。
モートンは今年2月、フランク・ザルディバルとの試合で3回TKO勝ちを収め、再び白星を手にした。
来週で19歳になるモートンについて、シェイファーは2027年までに世界王者になる可能性があると見ている。
「今後24か月以内に世界タイトルのチャンスが巡ってくれば、彼が世界王者になる姿は十分に想像できる」とシェイファーは語った。「ここまで与えられた課題をすべて完璧にこなしてきた。フロイドも彼を精力的に試合に出場させたいと考えている。
フロイドには卓越した目利きがあり、彼はモートンに非凡な才能を見ている。実際、ジャーボンテイ・デービスを見出して世界的スターに育てた実績もある。ラスベガスのメイウェザー・ジムは若き才能を引き寄せる場所であり、その中でもカーメル・モートンはまさにジムの“宝石”だ」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。X(旧Twitter)とInstagramで @ManoukAkopyan をフォロー。