ライト級コンテンダーのレイモンド・ムラタヤは、ここ数年で悪い印象を持たれるようになった「メールチャンピオン」と呼ばれる存在にはなりたくないと考えている。カリフォルニア州ウェストコビーナ出身の28歳は、リング上で王者からタイトルを奪い取りたいと願っている。
今のところ、ムラタヤが握っているのは自分の持ち札だけだ。その勝負が始まるのは今週土曜日。ムラタヤ(22勝0敗、17KO)は、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催されるESPNのトップランク興行のセミメインで、ザウル・アブドゥラエフ(20勝1敗、12KO)と暫定IBFライト級王座をかけて対戦する。
ムラタヤがこの試合に勝てば、IBF王者ワシル・ロマチェンコへの挑戦権を手にする有利な立場となる。ただしロマチェンコはここ1年、自身のキャリア継続について明言を避け続けている。
「ロマと戦えるなんて、クレイジーだよ。俺にとってもキャリアにとってもとてつもなく大きなことだ。それが今一番楽しみにしてることなんだ」とムラタヤは『
ザ・リング・マガジン』に語った。
「彼が戻ってきてくれることを願ってるよ。ファンが見たい試合になるだろうし、俺たちのスタイルを考えれば、大きな試合で、しかも素晴らしい内容になるはずだ。
俺はファイターだから、大きな試合しか望んでいない。チャンピオンの誰とでもいいから戦いたい。今のところ、ロマが次だと考えてる。俺はそのために戦ってる。でも、まずはアブドゥラエフに集中してるよ。」
IBFの広報担当者が『ザ・リング』に語ったところによると、ロマチェンコは10月8日までにタイトル防衛戦を行う義務があるという。今後数カ月以内にロマチェンコが進退を明らかにしない場合、8月8日にIBFはムラタヤ対アブドゥラエフの勝者とロマチェンコの交渉開始を命じることになる。
「間違いなく手強い相手になる」とムラタヤは語った。「戦いに来るタイプだし、タフで打たれ強い。いい試合になると思うよ。みんなに素晴らしいパフォーマンスを見せるのが待ちきれない。」
「すごくワクワクしてるし、モチベーションも高い。調子も最高だ。これは俺のキャリア全体を通して、この日のために準備してきたこと。俺とチームにとって、ものすごく大きなチャンスなんだ。」
「今は最高の気分だ。自分のベストな状態にいると感じてる。いよいよその時が来たんだ。」
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。
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