ラスベガス — トップランクのボス、ボブ・アラムは、
デビン・ヘイニーが
ホセ・ラミレス戦で見せた最近のパフォーマンスについて遠慮なく語った。両者とも各ラウンドで二桁のパンチを当てることがなかったという、精彩を欠いた判定勝利だった。
ヘイニーは12ラウンドを通じて70発のパンチを当て、元統一スーパーライト級王者のラミレスは40発をヒットさせたが、
試合は長時間にわたる静かな展開が続いた。リング誌はトップランク本社で、93歳の殿堂入りプロモーター、ボブ・アラムとともに試合を観戦していた。試合終了後、アラムはヘイニーのパフォーマンスについて率直な見解を述べた。
「ヘイニーを見てみろ。ラミレス相手にひどい内容だった」とアラムは語った。「完全に(強打を警戒して)打つのをためらっていたし、怖がっているように見えた。あんな戦い方をするなら、誰がヘイニーの試合なんて見たいと思うんだ?」
「今後どうするつもりなのか、まったく分からないよ。あんな戦い方をしていては、ボクシングファンは何でも受け入れるってわけにはいかない。あれは本当にひどいパフォーマンスだった」
ヘイニーにとって今回の試合は、昨年
ライアン・ガルシアに3度のダウンを奪われ、マジョリティ判定で敗れた一戦以来のリング復帰だった。その試合は物議を醸す内容で、後にガルシアから禁止薬物オスタリンの陽性反応が出たことで「ノーコンテスト」と裁定が変更された。
長年にわたりヘイニーの試合を何度もプロモートしてきたアラムだが、もしヘイニーと
ロメロが対戦したとしても、過度に慎重な元2階級王者のヘイニーに勝機はほとんどないと見なしている。
「もしヘイニーがラミレス戦と同じような戦い方でロリーと戦えば、勝てないだろう」とアラムは語った。「私はこれまで多くのヘイニーの試合を見てきたが、こんな戦い方をするのは初めて見た。ラミレス戦での内容と、ロリーがガルシア戦で見せたパフォーマンスを比較すれば、私はロリーを選ぶね。ただ、今回のように悪いヘイニーを見ることはもうないだろう。映像を見返せば、自分のスタイルを変えなければならないと気づくはずだ。12ラウンドも何を逃げ回っていたのか分からない。相手はキングコングじゃないんだから。ホセ・ラミレスはキャリアの終盤にいて、今やボクサーというよりビジネスマンだ」
不満を隠さなかったアラムに、ヘイニーとガルシアの再戦を見たいかどうか尋ねたところ、彼はただ首を横に振って「ノー」を示した。
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。
X(旧Twitter)と
Instagramで @ManoukAkopyan をフォロー。