待って忍耐強くいるだけでは、
ブルース “シュシュ” キャリントンには何の成果ももたらさなかった。順番を待つ「いい人」でいる代わりに、彼は積極的に動き始めた。
先週末
、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン内フールー・シアターでマテウス・ヘイタを難なく判定で下した後、キャリントンはWBCフェザー級暫定王座のベルトを肩にかけた。そして試合後の記者会見でマイクを握り、WBO王者
ラファエル・エスピノサに言及した。
エスピノサ(27勝0敗、23KO)はポロシャツを着てリングサイドの席に座りながら、いたずらっぽく笑みを浮かべた
。自分の名前が相手の口から出ることはそう多くはない。しかし、キャリントンに標的にされたとはいえ、正規王座を手にするまでは、エスピノサは彼との対戦にそれほど乗り気ではなさそうだった。
「まずは提示される条件を見ないといけない」とエスピノサは最近
『ザ・リング』に語った。「私の目標は王座統一だ。」
キャリントンが落胆したり苛立ったりするのは、まだ早いかもしれない。WBC暫定王座は彼が最終的に望んでいたものではなかったが、それでも正規王者への挑戦に一歩近づいたことは確かだ。現在、正規王者の座には
スティーブン・フルトンが就いており、キャリントン(16勝0敗、9KO)はそのフルトンと対戦する次の候補になり得る。
一方のエスピノサは、これまで一度も敗北の危機に瀕したことがなく、直近11試合中10試合でKO勝ちしている。しかしキャリントンは、その連続KO記録やパンチ力に対してまったく動じていない。
エスピノサは、ニューヨーク出身の新鋭キャリントンとの対戦の可能性について話し続けながら、笑みを浮かべていた。しかし、それはすぐに二人の試合が実現することを意味するわけではない。本当に早くエスピノサとの対戦を望むなら、キャリントンは地道な道を進み、自身の評価をさらに高めていく必要がある。
「もし彼が実力でその地位を勝ち取り、指名挑戦者になったのなら、もちろん私は戦うよ」とエスピノサは語った。