オーシャキー・フォスターは、これまで与えられてきた以上のものを求めている。それは世界タイトルであり、チャンスであり、そして何よりリスペクトだ。
憶測にすぎないが、31歳のWBCスーパーフェザー級王者フォスターは自分こそがこの階級の最強だと考えている。だが一方で、その座にふさわしいのは
レイ・フォードだと確信している者もいる。
周囲の評価にさほど気を取られることはないが、130ポンドで最高のファイターとしてフォードの名前が挙がるたびに、フォスターはあきれ顔を見せる。
彼のキャリア全体の実績はひとまず置いておこう。フォスター(23勝3敗、12KO)が望んでいるのは、ファンやメディア関係者が2024年後半に階級を上げて以来フォードが対戦してきた相手の名前を見て、この数年間自分が戦ってきた相手と比較してほしいということだ。
フォスターはCigar TalkのYouTubeチャンネルでこう語った。「2020年以降、俺が戦ってきた相手はみんなトップ5だった。それなのにレイ・フォードみたいなやつには甘いんだ。誰のトップ10にもトップ15にも入ってないような相手を2人倒しただけで、この階級のナンバーワンだなんて言えるわけがないだろ」
フォード(26歳)は、130ポンドでデビューして以来、決して強豪揃いの列に挑んできたわけではない。
オーランド・ゴンサレス、トーマス・マティスとの2試合で計20ラウンドを戦い、ジャッジのスコアカード上で公式に失ったのはわずか1ラウンドのみだった。だがフォスターの指摘通り、どちらの選手もランク入りしていない。
その流れは先週末、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナでも続いた。
フォードはエイブラハム・ノヴァに対して接戦の末、ポイント勝ちを収めた。 皮肉なことに、ノヴァは2024年2月にフォスターを相手に善戦し、スプリットデシジョンで敗れている。だが元タイトル挑戦者の彼も、現時点では主要4団体いずれのランキングにも入っていない。
それでもフォード(18勝1敗1分、8KO)はフォスターへの挑発を続けている。フォードとの一戦はいずれ必ず実現するだろう。ただフォスターとしては、称賛を受けるに値するだけの強敵とニュージャージー出身の彼がもっと戦ってほしいと願っている。
もし自分がランク外の相手とばかり戦いながら「自分が最強だ」と大口を叩けば、ボロクソに叩かれるに決まっているとフォスターは主張する。
「俺なら絶対に許されないだろう」