レイモンド・フォードはおそらく気づいていないが、常に自分自身に大きなプレッシャーをかけている。
それが彼の常だ。大口を叩き、そしてたいていの場合それを実行してみせる。だが先週末、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行われたDAZN PPVで
エイブラハム・ノバに明白な勝利を収めながらも、フォードは誇れる内容ではなかったと明かした。
「正直あまり気に入っていない」とフォードは試合直後に
『ザ・リング・マガジン』に語った。
自らの戦いぶちに不満を抱いたフォードは、何が悪かったと感じたのかを詳しく説明した。
「相手に少し荒っぽくやらせてしまい、俺自身も相手の土俵で戦ってしまった」とフォードは首を振りながら続けた。「さらにノックアウトを狙って大きな一発を無理に打ち込もうとしていた。でもこれは学びの経験だ。ここから成長するし、学んでいく。」
派手なパフォーマンスは見せられなかったが、勝ちは勝ちだ。現在ニュージャージー出身のフォードは、130ポンドの王者の一人を相手にチャンスをつかみたいと考えている。
フォード(18勝1敗1分、8KO)は対戦相手にこだわりはないが、この階級のWBC王者
オシャキー・フォスターと戦いたいという思いを繰り返し世界に向けて発信している。
それでも、フォスターが相手にできないなら、フォードはタイトルを持つ誰とでも戦う覚悟がある。だが問題は、その思いが相手側と一致していないと彼が感じていることだ。
今回いつものようなスムーズさを見せられなかったことを踏まえ、フォードはそのマイナスをプラスに変えたいと考えている。
「今回のパフォーマンスを見て、俺とやれると自信を持つようになってくれればいい」とフォードは続けた。「俺はすぐにまた世界チャンピオンになる。」