オスカー・ドゥアルテは英語では多くを語らない男だが、
ケネス・シムズ・ジュニアとの一戦に向けた意気込みを伝えるには、言葉はそれほど必要なかった。
「自分こそがボクシング界の新たな顔だということを、今週土曜のリングで証明してみせる」と、木曜日の最終記者会見で語った。
ドゥアルテは、シムズの地元シカゴに乗り込み、クレジット・ユニオン・ワン・アリーナで行われる
ゴールデンボーイ・プロモーションズ主催のDAZN興行のメインイベントに登場する。
試合はWBA地域王座を懸けた重要な12回戦で、ジュニアウェルター級の有力コンテンダー同士の激突となる。
シムズとドゥアルテは当初、昨年サウジアラビア・リヤドで対戦する予定だったが、シムズが膝の負傷により試合を辞退。その後もドゥアルテは同大会に出場し、ボティルジョン・アフメドフに判定勝ちを収めた。
メキシコ・チワワ州パラル出身のドゥアルテ(29勝2敗1分、23KO)は、2023年にライアン・ガルシアに8回TKO負けを喫して以来、見事に再起を果たしている。直近では3連勝、過去15戦で14勝を記録。前戦では2月15日、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターでミゲル・マドゥエノを8回KOで下し、マドゥエノを
初めてストップさせた選手となった。
シムズ(22勝2敗1分、8KO)は現在9連勝中で、
直近の試合ではドゥアルテがマドゥエノをKOしたのと同じ興行で、ケンド・カスタネダに判定勝ちを収めている。
ドゥアルテはWBAランキングで5位に位置し、シムズはその一つ上の4位にランクインしている。なお、WBA世界ジュニアウェルター級王座は
ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(18勝1敗、17KO)が保持している。
「ケネス・シムズと戦うチャンスをもらえて嬉しい」とドゥアルテは通訳を通じて語った。「以前にもこの試合が決まりかけたけど、実現しなかった。今回はついに実現する。いい試合になるし、自分にとっても良いチャレンジだ。チャンピオンになりたい。そのためには目の前に立ちはだかる相手を倒していくだけだ。」