元WBOバンタム級王者ジ
ェイソン・モロニーが、12月6日に開催されるジャイ・オペタイア対ヒュセイン・チンカラのアンダーカードで、ヘルラン・ゴメスと対戦してリングに復帰する。
モロニーにとってこれは再起への第一歩となる。彼は昨年5月に
竹内義希に敗れてWBOバンタム級王座を失い、その後2月には新星・那須川天心に10回戦で敗れて連敗中だ。那須川(7勝0敗2KO)は、プロデビューから2年半を経て、
11月24日に空位のWBC王座をかけて
井上拓真と対戦する。
「このチャンスを本当にうれしく思うし、心から感謝している」とモロニー(27勝4敗19KO)は『ザ・リング』誌に語った。「2月以来、リングから離れていてとてももどかしい時間だったけど、この次の章を成功させるために全力で努力してきた。」
モロニーは『ザ・リング』誌バンタム級9位にランクされる実力者で、2018年5月には元王者・河野公平を6回TKOで下し、着実にランキングを上げた。
34歳の彼はその後、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦。IBF王者
エマヌエル・ロドリゲスに12回判定(2-1のスプリット)で敗れたものの、世界レベルで十分に戦える力を示した。
その後、4連続ノックアウト勝ちで勢いを取り戻し、2020年10月には当時リング誌と主要団体統一王者だった
井上尚弥に挑戦。しかしスコアカードでは大差をつけられ、第7ラウンドで痛烈なストップ負けを喫した。
それでもモロニーは再び這い上がり、WBCタイトル挑戦者決定戦でナワポン・ソー・ルンヴィサイに12回判定勝ち。井上が階級を上げて王座を返上すると、空位となったWBO王座決定戦でビンセント・アストロラビオに12回判定勝ち(2-1のマジョリティ)し、王座を手にした。
その後はサウル・サンチェスを激戦の末に判定で退け初防衛に成功したが、日本での竹内義希戦で王座を失い、続く那須川天心(27歳)にも敗れてしまった。
ゴメス(14勝2敗10KO)は2019年にプロデビューしたフィリピン人ボクサーだ。デビュー後は5連勝を飾ったが、タイで
将来の世界タイトル挑戦者ユッタポン・トンディーに8回TKOで敗れ、初黒星を喫した。
その後もタイを拠点に試合を重ね、2023年9月には元世界挑戦者で衰えの見えるコン・グリッチ・ナンタペッチを1回KOで沈めて存在感を示した。
26歳のゴメスは今回の試合を前に黒星を抱えており、5月24日にタンザニアでカロロ・アミリとの10回戦に出場し、判定で敗れている。
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