オレクサンドル・ウシクは、ヘビー級の新星
モーゼス・イタウマとの対戦を否定し、自身がボクシングから引退する年齢を明確にした。
ウシク(24勝0敗、15KO)は、
7月19日にロンドンのウェンブリー・スタジアムでダニエル・デュボアを5回TKOで下し、2度目の4団体統一ヘビー級王者となって以来、試合をしていない。
『The Ring』誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングで2位に位置するこのウクライナ人サウスポーは、現在背中の負傷により休養中であり、リング誌、IBF、WBA、WBC、WBOの各タイトルを防衛できるのは来年になる見通しである。
しかし、今ボクシング界で最も注目される20歳の若き逸材イタウマとの試合は、彼の計画には含まれていない。
「いや、イタウマとは戦わない」とウシクは『Ready To Fight』のインタビューで語った。「彼は若いし、いつも俺をからかってくる。しかも自分で“おじいちゃんは殴らない”って言ってたんだ。誰と戦うかはまだ言えない。交渉中だからね。今名前を出したら嘘になる。」
試合直後、リヤド・シーズンの責任者であり、サウジアラビア娯楽総局の議長、そしてリング誌のオーナーでもあるトゥルキ・アラルシェイク氏は、ウシクとイタウマを対戦させたいという意向を明確に示した。
チャタム出身のイタウマはこれまでにも、
ウシクとの試合を「ウィンウィンの状況」と表現しており、20歳という若さで偉大な王者に敗れてもキャリアにマイナスにはならないと語っている。
ウシクは現時点でイタウマ戦の話をやんわりと否定しているが、今後数年のうちに実現する可能性は依然として残されている。
この夏、デュボアに勝利する前、38歳のウシクは元IBFヘビー級王者との再戦を最後に、あと1試合だけすると述べていた。しかし現在では、少なくとも41歳となる2028年までは現役を続ける意向を示している。
「41歳までは戦うつもりだ」とウシクは語る。「その後はスポーツアカデミーを建てる。そこで自分も練習し、人を育てたい。」