スーパーバンタム級4団体統一王者の
井上尚弥が、9月14日に
ムロジョン・アフマダリエフと対戦することは、以前から決まっていたことであり、特に秘密ではなかった。
しかし木曜日、日本で大橋プロモーションが記者会見を開き、
長らく待たされていたWBAの指名挑戦者アフマダリエフとの対戦およびその他のアンダーカードを正式に発表した。試合は、名古屋に新設された愛知国際アリーナ(IGアリーナ)で開催される。
その他の試合では、WBOバンタム級王者・
武居由樹(11勝0敗、9KO)が、指名挑戦者
クリスチャン・メディナ(25勝4敗、18KO)を相手に3度目の王座防衛戦を行う。
また、WBAレギュラー世界ミニマム級タイトルマッチとして、
高田勇仁(16勝8敗3分、6KO)と無敗の
松本流星(6勝0敗、4KO)が対戦する予定となっている。
この試合は日曜日に行われる予定で、前日にはラスベガスで
カネロ・アルバレスと
テレンス・クロフォードという、他のパウンド・フォー・パウンド上位に位置するスター同士の一戦が予定されていることから、ボクシング界にとってまさに壮絶な週末となりそうだ。
井上尚弥(30勝0敗、27KO)は、パウンド・フォー・パウンドで『ザ・リング』誌の世界ランキング2位に位置しており、自身のSNSでムロジョン・アフマダリエフを「キャリアで最も手強い相手」と評した。これは、10年連続で世界タイトル戦を戦い続けてきた井上にとって極めて高い評価といえる。なお、アフマダリエフとの一戦は、井上にとって通算26試合目の世界タイトル戦となる。
井上尚弥は、直近の試合で
ラモン・カルデナスとの
年間最高試合候補に挙げられる激戦を制したばかり。その試合では、1年以内で2度目となるダウンを喫したものの、そこから見事に立て直し、第8ラウンドで劇的な逆転TKO勝利を挙げた。
もし井上尚弥がムロジョン・アフマダリエフに勝利し、さらに
デビッド・ピカソが7月19日に行われる日本人コンテンダー・亀田京之介との一戦で勝利すれば、井上とピカソは12月27日にサウジアラビアで開催される「ジャパン vs メキシコ」リヤド・シーズンの
メインイベントを務める予定となっている。
ムロジョン・アフマダリエフ(14勝1敗、11KO)は、2023年4月に
マーロン・タパレスにスプリット判定で敗れていなければ、井上尚弥との対戦はもっと早く実現していたかもしれない。
その後、井上は同年12月にタパレスをノックアウトし4団体統一を達成。一方、ウズベキスタン出身のアフマダリエフは、そこから3連続のストップ勝利を重ね、ついに井上との対戦チャンスを手にした。
Japanese star.
Manouk Akopyanは『ザ・リング』誌の主任ライター。X(旧Twitter)およびInstagramでは @ManoukAkopyan をフォロー。