カナダ・ケベックシティ発──スーパーミドル級コンテンダーの
クリスチャン・ムビリは、チャンスを辛抱強く待ち続ける必要があった。
「この試合ができてとても嬉しい。WBC暫定王座をかけて戦えるのが本当に嬉しい」とムビリは
ザ・リング・マガジンに語った。「前回の試合から10か月経っているので、リングに戻れるのが楽しみで仕方ない。金曜日が待ちきれない」
30歳のムビリがリングに戻るのは、昨年8月に同じ会場で元ミドル級世界王座挑戦者セルゲイ・デレビヤンチェンコに10回判定勝ちして以来となる。
ムビリ(28勝無敗、23KO)は勝利を収めたものの、自身が期待していたほどの評価は得られなかった。
「試合後は少しフラストレーションがあった。みんな彼(デレビヤンチェンコ)のケガばかり見ていたけど、オレもケガしていた」とムビリは語った。「みんな『彼は片手だけだった』って言ったけど、オレもそうだった。筋肉を断裂して、ひじも痛めた。手術を受けたけど、今はもう問題ない」
この勝利を足がかりに、今年前半に大きな試合を望んでいたが、実現には至らなかった。
ケビン・ルレ・サジョや
ディエゴ・パチェコとの試合も立ち消えになった。
「少しフラストレーションはあったけど、これもボクシングだと分かっている」とムビリは語った。「1月からキャンプを始めていて、当初は4月にモントリオールで試合をする予定だった。
トレーニングと自分の生活に集中していたけど、チームが大きな試合やチャレンジを実現させようと最善を尽くしてくれていたのは分かっている」
ムビリはその鬱憤を、経験豊富なポーランド人の対戦相手にぶつけるとともに、トゥルキ・アル・シェイクに強い印象を与えたいと考えている。アル・シェイクは最近、ムビリをカネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦のアンダーカード、あるいは2025年に自身が主催するイベントのいずれかに登場させたいと語っている。
「次は勝者と戦えたらいいと思っているけど、どうなるかは分からない。今は自分の試合に集中する」とムビリは語った。
「閣下が自分の試合を見てくれていることをとても嬉しく思う。この試合のあと、彼と何かしらの形で協力できればと願っている」
スレッキ(33勝3敗、13KO)、36歳は2010年にプロデビュー。母国ポーランドで最初の19戦を全勝し、その後アメリカに拠点を移した。ヒューゴ・センテノ・ジュニア(10回TKO)やジャック・クルカイ(10回判定)に勝利し、WBA王座挑戦者決定戦でダニエル・ジェイコブスに12回判定負けを喫して無敗記録がストップ。
その後、ゲイブ・ロサドに判定勝ちして元WBO世界ミドル級王者デメトリアス・アンドラーデへの挑戦権を獲得したが、12回判定で敗れた。4連勝を経てディエゴ・パチェコとの試合に臨んだが、6回TKOで初のストップ負け。続くアリ・アフメドフ戦では敗戦濃厚と見られていたが、10回TKO勝ちの番狂わせを演じた。
ムビリ対スレッキ戦とアンダーカードは、米東部時間午後6時からESPN+で放送される予定。
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