マッチルームは今朝、6月21日にバーミンガムで行われた興行のメインイベントで、無敗の地元ヒーロー、
ガラル・ヤファイに対して12ラウンドの圧倒的な判定勝ちを収めた
フランシスコ・ロドリゲス・ジュニアが、試合後のアンチ・ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示したことを発表した。
この勝利で、32歳のロドリゲス・ジュニアは
ヤファイの無敗の戦績(9戦9勝)に土をつけ、昨年11月に元IBF王者で長期政権を築いたサニー・エドワーズを破って獲得した暫定王座も手にした。試合は、メキシコ人にとってイギリス初登場だった。
次なる舞台は、WBC・WBA統一王者であり「Ring」誌パウンド・フォー・パウンド9位の
寺地拳四朗(25勝1敗、16KO)への挑戦になると見られていた。これは、同王者が7月30日に日本・横浜で行われる
リカルド・サンドバル(26勝2敗、18KO)との
最新防衛戦に勝利することを前提とした見通しだった。
ロドリゲス・ジュニア(40勝6敗1分、27KO)は、終始止まらないワークレートを見せつけ、多くの関係者を驚かせる番狂わせを演じた。CompuBoxによれば、1089発中575発をヒットさせ、同階級の新記録を樹立。ヤファイは12ラウンドにダウンを喫し、119-108、119-108、118-109と大差の判定で敗れた。試合後、
プロモーターのエディ・ハーンは『ザ・リング・マガジン』に対し、「終盤数ラウンドは見ていて辛かった」と語っている。
そして今回の階級を揺るがす結果も、無効試合に変更されるかどうかが不透明なまま、不確実な状況に陥っている。というのも、ロドリゲス・ジュニアが昨年12月にジョスエ・ヘスス・モラレスに8回判定勝ちした前戦も、翌月にはノーコンテストへと変更されているためだ。
オリンピック王者ヤファイをプロモートし、今回の興行をバーミンガムのbpパルス・ライブ・アリーナで開催したマッチルームは、SNS上の声明で、この件が今後、英国ボクシング管理委員会(BBBofC)およびWBCの管轄で処理されると発表した。両団体は、処分に関する議論に入る前に、B検体の分析結果および今回の結果に至る経緯について明確化を図るとみられている。
声明では次のように伝えられている。
「本日、VADA(任意アンチ・ドーピング機構)は、フランシスコ・ロドリゲスが2025年6月21日に行われたガラル・ヤファイとの試合後のアンチ・ドーピング検査において、禁止薬物の陽性反応を示したことをマッチルーム、WBC、そして英国ボクシング管理委員会(BBBofC)に通知した。」