矢吹正道と指名挑戦者
フェリックス・アルバラードによるIBF世界フライ級タイトルマッチは、12月27日に日本・常滑のAichi Sky Expoで開催されることになった。
9月に行われた入札では、MPプロモーションズが唯一の入札額3万ドルで落札し、そのうち65対35の割合で王者矢吹に有利な分配となった。
当初、この試合はメキシコで開催される見込みだった。
11月22日に同地で行う計画は実現せず、代わりに亀田プロモーションズ主催の興行として日本で開催されることになった。
矢吹正道(18勝4敗, 17KO)は、Ringのフライ級ランキング第4位。かつて将来3階級制覇王者となる
中谷潤人に4回判定で敗れ、さらに将来のWBAフライ級王者となる阿久井政悟には初回でストップ負け、キューバのダニエル・マテジョンにも8回スプリットデシジョンで敗れている。強打を武器とする矢吹は、寺地拳四朗を10回TKOで下す番狂わせを演じたが、再戦では3回で明確に敗れた。
矢吹はタノンサック・シムシーに7回TKOで見事な勝利を収め、アキレス腱断裂からの復帰戦でシベナティ・ノンチンガを9回TKOで下し、IBF世界ライトフライ級王座を獲得。その後フライ級に転向し、
アンヘル・アヤラを12回TKOで圧倒してIBF王座を手にした。
アルバラード(42勝4敗, 35KO)は、Ringのフライ級ランキング第8位。キャリア初期において、
井岡一翔およびフアン・カルロス・レベコとの世界タイトル戦でいずれも12回判定負けを喫した。
その後、“エル・ヘメロ”は15連勝を飾り、空位のIBF世界ライトフライ級王座挑戦権を獲得。ランディ・ペタルコリンを7回TKOで下してタイトルを獲得し、その後2度の防衛に成功した。
攻撃的なスタイルを持つ36歳のアルバラードは、ライトフライ級王座を返上してフライ級(112ポンド)へ転向し、当時王者だったサニー・エドワーズ(現・引退)とのIBFタイトルマッチでは判定で敗れた。さらにアンヘル・アヤラにも僅差の判定負けを喫したが、その後は母国ニカラグアで3連勝を飾っている。
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