ハリウッド(カリフォルニア州)──
マニー・パッキャオはこれまで、現役復帰の期間について聞かれても、明確な回答を避けてきた。
しかし、7月19日に行われる
マリオ・バリオス戦を前に、ワイルドカード・ボクシングジムでの水曜のメディア向けワークアウトにて、この
46歳の殿堂入りボクサーであり、8階級制覇王者は、自身のビジョンを明らかにした。
「あと2~3試合はできると思っている」とパッキャオは語った。「あと数年はやれる気がする。でも今は、一試合ずつしっかり取り組んでいくつもりだ」
もしWBCウェルター級王者のバリオスに勝てば、パッキャオはボクシング史上2番目の年長王者となる。現在の記録保持者は49歳で王座に就いたバーナード・ホプキンスであり、パッキャオはこの記録を塗り替えることを狙っている。
「目標は、史上最年長王者になること、そして王者として引退することだ」とパッキャオは語った。「この試合は自分にとって非常に重要だ。歴史に名を刻む戦いだからだ。私は世界タイトルを再び獲得した最初の殿堂入りボクサーになると信じているし、ウェルター級王者としての自身の最年長記録も更新することになる」
もしアンダードッグとされているパッキャオが、ラスベガスのMGMグランドでバリオスに勝利すれば、若く飢えた挑戦者たちがその先に控えている。
ロランド・ロメロ、
テオフィモ・ロペス、ライアン・ガルシア、
ブライアン・ノーマンらがすでに対戦希望を表明している。
さらに、ライト級王者でありKOアーティストの
ジャーボンタ・デービスが2階級上げてパッキャオと戦うという構想も、フィリピンの英雄がメディアの前に姿を現すたびに再燃している。特にパッキャオが2021年にヨルデニス・ウガスに敗れて引退した際に、「タンク」との対戦を歓迎していたこともあり、その可能性に注目が集まっている。
「2021年に引退したときは、心の中でも頭の中でも、まだ戦えるという思いが残っていて、正直あまり良い気分ではなかった」とパッキャオは語った。「今でもハードワークができるし、自分を律して集中してトレーニングできるとずっと思っていた。しっかり休養も取ったし、今はまた戻ってきた」
「スピードはまだあるし、パワーも健在だと感じている。トレーニングでは以前と同じことができている。むしろ今は、チームが私の動きを抑えようとしていて、十分に休むように指導してくれている。私は今でも毎日自分を追い込みたいと思っているが、チームの声に耳を傾けることも大事だと分かっている」
「ボクシングは私の情熱だ。このスポーツが本当に恋しかった。ここ4年間は、長く続けてきた体にとっては良い時間だったと思う。そして今、情熱と闘志が再び戻ってきている。それは自分の動きを見れば分かるはずだ」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。
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