ルイス・クロッカーとの2連敗を喫した
パディ・ドノバンに、再び世界タイトル戦線へ返り咲くチャンスが訪れている。しかし、その舞台は数千人の敵地ファンの前になる可能性がある。
現在、水面下ではパロのキャリアを手がけるノー・リミット・プロモーションズと、ドノバンのプロモーターであるエディ・ハーンの間で交渉が進んでいる。
ハーンは自らの選手にとって最も有利な状況を整えようとしている。
ドノバンは3月にクロッカー戦で物議を醸す反則負けを喫し、9月の再戦でも
スプリット判定で惜敗した。しかしハーンは、ウェルター級コンテンダーであるドノバンが、敵地へ遠征してパロと戦う覚悟が必要になるかもしれないと認めている。
「ドノバン対パロは本当に素晴らしい試合だ」とハーンはマッチルーム・ボクシングの取材に語った。「両者とも非常に優れた選手だ。我々はノー・リミットと話をしていて、彼らはオーストラリアでこの試合を行う提案をしてきた。パロのランキング的立場を考慮し、報酬の配分もパロ側が多くなる。だから、もしかするとオーストラリアへ小旅行ということになるかもしれないね。」
現在、パロ(27勝1敗、16KO)はIBFランキング第2位に位置し、ドノバン(14勝2敗、11KO)はそのすぐ下、第3位につけている。29歳のオーストラリア人パロは、あらゆる条件を自分に有利に整えたい考えだ。昨年12月にリチャードソン・ヒッチンズにIBF王座を奪われて以降、パロはジョナサン・ナバーロとダビド・パポに連勝している。
試合の日程や開催地はまだ決まっていないが、ドノバンはオーストラリアでの試合を含め、どこででも戦う準備があると語っている。
「まだ会場も都市も国も決まっていない」とドノバンは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「アイルランド、ロンドン、オーストラリア、サウジアラビア、どこも可能性がある。うちのチームとマネージャーのキース・サリバンがパロ陣営と交渉しているところだ。場所がどこであれ、公平な条件で戦えるなら、必ず勝つ。」