ディリアン・ホワイトを一蹴した後、モーゼス・イタウマはヘビー級4団体統一王者
オレクサンドル・ウシクの対戦相手候補として名前が挙がっている。
将来の殿堂入りが確実視されるウシクに挑むというアイデアは、イタウマ自身を含め一部から歓迎されている。しかし、他の人々は「20歳の挑戦者は正気を失ったのではないか」と見ている。
「時期尚早すぎる」とレノックス・ルイスはスカイスポーツ・ボクシングで語った。「待った方がいい。彼(ウシク)が引退するまで待ってからチャンスを掴め。そう長くは現役を続けないだろうから。」
ルイスが指摘するように、ウシク(24勝0敗15KO)は比較的早くリングを去る可能性がある。元クルーザー級4団体統一王者である38歳の彼は、残された試合はほんの数戦だと繰り返し発言しており、そのうちの1試合は7月19日にロンドンで行われた
ダニエル・デュボアとの再戦で、5回TKO勝利としてすでに消費されている。多くの人々がイタウマにタイトル挑戦を求めているが、
ジョセフ・パーカーはその流れに異議を唱えた。しかし最近になって、彼自身がその構図から事実上外れることとなった。
『ザ・リング』が以前報じたように、元世界王者で現WBO暫定王者のパーカーは、今年後半に
ファビオ・ウォードリーと対戦する契約に近づいている。
それが実現すれば、8月16日にサウジアラビア・リヤドでディリアン・ホワイトを初回ノックアウトしたイタウマ(13勝0敗11KO)にチャンスが巡ってくる可能性がある。現在WBOランキング1位に位置する彼は、無敗のウクライナ人王者(ウシク)と、引退前にリングを共有したいと考えている。
しかし2009年に殿堂入りを果たしたレノックス・ルイスは、イタウマにはブレーキをかけるべきだと考えている。
若い選手は慢心に支配されやすい。ルイスも現役時代は自分が最強だと疑わなかった。イタウマの
心境を理解しつつも、ルイスはその結果が破滅的になり得ると見ている。
「急がされれば、キャリアにとって悪い結果を招くことになる」とルイスは続けた。「時間をかけた方がいい。」