ロンドン発──最後にヘビー級で4団体統一を果たしたイギリス人王者レノックス・ルイスが、若き
モーゼス・イタウマを「次なる伝説」と称した。
現在59歳の
ルイスは、先週末
ウェンブリー・スタジアムで行われたオレクサンドル・ウシク対ダニエル・デュボアの4団体統一戦のためにロンドンを訪れていた。そこで彼は、イタウマが将来世界王者になる可能性について尋ねられた。
12戦全勝(10KO)と無敗を維持するイタウマは、将来の世界ヘビー級王者として高い評価を受けている。
ホワイト(31勝3敗、21KO)との一戦は、彼の真のポテンシャルを占う重要なステップアップマッチとなる。
1999年に
エヴァンダー・ホリフィールドを破って統一ヘビー級王者となったルイスは、イタウマが頂点にたどり着けることを疑っていない。
「イタウマは“次なる伝説”だ」とルイスは断言した。「いまイギリスからは多くのヘビー級選手や素晴らしいファイターが出てきている。モーゼスは間違いなくその一人だ。」
またルイスは、イギリスの元統一ヘビー級王者
アンソニー・ジョシュアにも、まだこの階級で貢献できる力が残っていると信じている。
ジョシュアは昨年9月、デュボアとの一戦で第5ラウンドに劇的なKO負けを喫して以来、リングから遠ざかっているが、肘の手術を経て復帰に向けて動き出している。
「彼が何を証明したいか次第だ」とルイスはジョシュアの復帰について語った。「自分がまだ通用することを証明したいなら、まだ第一線にいる相手と戦わなければならない。」
ジョシュア(28勝4敗、25KO)は、これまでたびたび、
タイソン・フューリー(34勝2敗1分、24KO)とのイギリス史上最大のヘビー級対決を実現させたいという意向を表明してきた。
WBCヘビー級王者を2度獲得した「ジプシー・キング」ことフューリーは、先週「もしウシクとの3戦目が組まれるなら、2026年に復帰する」と発表して話題を集めた。
ウクライナのウシク(24勝0敗、15KO)は、これまでフューリーとの2戦にいずれも判定勝ちしており、先週の
デュボアとの再戦でも第5ラウンドでKO勝利を収めている。ウシクは、フューリーとの再戦に前向きである可能性もある。
「もしこの二人が一度も戦わなかったら、それは悲劇だ」とルイスは語る。「みんなが見たいのは、フューリー対ジョシュアなんだ。そして、それは両者にとっても素晴らしい試合になる。あの試合は必要だ。イギリスのボクシングファンにとっても義務のようなものだ。」