ジェシー・ハートは鏡を見たとき、今でも自分が昔と変わらないファイターだと感じている。
しかし、今週末に
レイモンド・ムラタラ対アンディ・クルス戦のアンダーカードでハートと対戦するカリル・コーは、現在のハートは全盛期の姿とは程遠いと考えている。両者の一戦は
DAZNでライブ配信される。
「彼はかつては“そういう男”だった」と、コーはマッチルーム・ボクシングのYouTubeチャンネルでクリス・マニックスに語った。「だが、その時代はもう過ぎ去った。チャンスは与えられたし、彼が何をしたかは皆が見てきた通りだ」
コー(10勝1敗1分、8KO)が言及した“チャンス”とは、まさに最大級の舞台で訪れたものだ。2017年と2018年、ハートはヒルベルト・“ズルド”・ラミレスに2度挑戦し、いずれも接戦の末に判定負けを喫している。
その後、2020年には元ライトヘビー級王者ジョー・スミスとのビッグマッチに臨んだが、この試合でもハートは僅差の判定で敗れた。
コーは、こうした敗戦の積み重ねを「弱さの証」と見なしている。一方で
ハート自身は、まったく逆の捉え方をしている。
「世界最高峰の選手たちと戦ってきた」と、ハートは同じインタビューの中で説明した。「何度かあと一歩及ばなかったが、いずれも僅差の判定だった。スタミナはまだ十分に残っている。これまで一度もKOされたことも、ストップされたことも、打ちのめされたこともない。身体には消耗も蓄積していない」
ある意味で、ハート(31勝3敗、25KO)は、自身のキャリアが終盤に差し掛かっていないことを結果で示している。現在、フィラデルフィア出身のハートは5連勝中で、そのうち4勝はストップ勝ちによるものだ。
36歳となったハートは近年の試合で好調な内容を見せているが、コーは年齢と、より厳しい相手と対峙した際に結果を出し切れなかった点を指摘する。昨年5月、
マヌエル・ガジェゴスを6回TKOで下す強烈な勝利を収めたコーは、ハートとの一戦でも同様のダメージを与えるつもりだという。
「必ず痛い目に遭わせる」と、コーは言葉を重ねた。「必ず痛い目に遭わせる」