サム・ノークスと
アブドラ・メイソンは、まだボクシング界で広く知られた名前ではないが、今年後半には世界タイトルを懸けて激突する可能性がある。
元スーパーフェザー級世界王者の
ジョー・コルディナも、この試合の行方に大きな関心を寄せている一人だ。紙の上では、ノークスはアグレッシブで一切引かないタイプ。一方のメイソンは、より戦術的ながらも爆発力を備えたファイターだ。両者のスタイルを踏まえたうえで、コルディナは実現すれば非常に好試合になると感じている。
「あれは本当にいい試合になるよ。スタイルがまったく違う2人の対戦だからね」とコルディナはボクシング・ニュースに語った。
このマッチアップが実際に実現するまでは、まだまだ時間がかかりそうだ。詰めるべき詳細は多く残されており、コルディナ自身も7月5日のリング復帰戦を無事に終えることがまず最優先となる。
当日は、ジャック・キャテラル対ハーレム・ユーバンク戦のアンダーカードで、コルディナは
ライト級デビュー戦としてジャレット・ゴンザレス・キロスと対戦する予定だ。また、これはアンソニー・カカーチェに衝撃的なTKO負けを喫して以来、1年以上ぶりの復帰戦ともなる。
今でもコルディナは、あの敗北の原因を過酷な減量と、スーパーフェザー級に長くとどまり過ぎたことにあると考えている。
とはいえ、それはもう過ぎたことだ。ライト級ではすでに多くの対戦候補が待ち構えており、その中でもノークス対メイソンの勝者は、コルディナにとって最優先のターゲットとなっている。今後の展開について、コルディナ(17勝1敗、9KO)は予言者ではないとしつつも、ノークスが集中力さえ保てば、あの試合を意外なほど簡単に見せることもできるかもしれないと感じている。
「あいつなら勝てると思うよ。試合当日に戦術さえ噛み合えば、かなり楽に勝てる可能性もある」とコルディナは語った。「そうなれば、イギリスにとって大きな試合になるだろう。もちろん、まずは自分の仕事をきっちりこなさなきゃいけないけど、あれは間違いなくイギリス国内でビッグファイトになるよ。」