2024年5月にアンソニー・カカーチェに敗れ、IBF世界スーパーフェザー級王座を失って以来、
ジョー・コルディナのリングでの姿は見られていなかった。
その沈黙は、7月5日、マンチェスター・アリーナで行われる
ジャック・カテラル対ハーレム・ユーバンク戦のセミファイナルで、メキシコのジャレット・ゴンザレスと対戦することで終わりを迎える。
敗北後、ウェールズ出身のコルディナは複数のイベントに姿を現し、2024年10月にはWBCライト級王座を懸けて
シャクール・スティーブンソンとの対戦が予定されていたが、スティーブンソンの肩の負傷により試合は中止となった。
今回コルディナは、キャリア初期に活躍し、英国王座とコモンウェルス王座を獲得したライト級に階級を戻しての再出発となる。
また、今回の試合は、エディ・ハーン率いるマッチルームとの新契約のもとでの第一戦でもある。
コルディナ(17勝1敗、9KO)はアマチュア時代に豊富な経験を積んでおり、2011年、2013年、2015年の世界選手権に出場。2015年の欧州選手権では金メダルを獲得し、2016年のリオデジャネイロ五輪では英国代表として出場した。プロ転向後、コルディナが世界に名を知らしめたのは、IBF王者・尾川堅一を第2ラウンドKOで沈めた衝撃の勝利だった。
しかしその後、手の負傷により33歳の彼は厳しくも王座を剥奪される処分を受け、数か月のブランクを経て復帰。タフなシャフカトジョン・ラヒモフとの激闘をスプリット判定(2-1)で制し、旧王座を取り戻した。その後はエドワード・バスケス戦でマジョリティ判定(2-0)によって辛うじて勝利を収めたものの、体重面での問題が表面化し、最終的にはアンソニー・カカーチェとの試合で8ラウンドでTKO負けを喫するという波乱の展開となった。
一方のゴンザレス(17勝1敗、13KO)は、2017年に16歳でプロデビュー。12連勝を飾った後、2021年3月にヘクター・ガルシアに3ラウンドKO負けを喫し、初黒星を記録した。
その後、24歳の彼はメキシコ国内の下位レベルで5連勝しており、今回の試合はキャリア再浮上への正念場となる。
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