ジャーマル・チャーロは、土曜夜にトーマス・ラマンナをストップした後、起きたことが信じられなかった。
チャーロは、カレブ・プラントがアルマンド・レセンドスにしっかり勝利し、年内に予定されている遺恨試合の準備が整うと予想していた。長期離脱していたチャーロ(34勝0敗23KO)は、自身の役割を果たし、ラマンナ(39勝6敗1分18KO)を3度倒し、ラスベガスのマンダレイ・ベイにあるミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われたスーパーミドル級10回戦を、6ラウンド開始1秒でリングサイドドクターによる試合停止に持ち込んだ。
プラントは試合当日、25対1の大本命だったが、
レセンドスは最も重要な場面で結果を出し、12ラウンド・168ポンドの王座戦でスプリット判定勝利を収めた。メキシコ出身のレセンドスは、WBA暫定スーパーミドル級王座をプラントから奪取し、プラントとチャーロの試合に向けて築かれていた流れを壊した。
「これは、また一からやり直さなきゃならないな」とチャーロは試合後の記者会見で語った。「カレブ・プラントはしくじった。コンディションも悪そうだった。今夜の彼じゃ、俺とは戦えなかっただろう。…誰かをけなしたいわけじゃない、誰かを貶めたいわけでもないが、今回ばかりはカレブ・プラントがしくじったんだ」
テネシー州アシュランドシティ出身の
プラント(23勝3敗14KO)は、アマゾンのプライムビデオで配信されたメインイベントで、容赦のない
レセンドス(16勝2敗11KO)を退けるには十分な内容だったと考えていた。しかしジャッジの採点は異なっていた。それでもプラントもチャーロも、今後の試合に向けた関心を持ち続けていることに変わりはない。
「俺はまだ借りを返したい」と、18か月ぶりに
ラマンナに勝利したチャーロは語った。「俺はまだ借りを返したい。あいつがベルトを持ってようが持ってなかろうが関係ない。俺たちでベルトを作ればいい。誰かベルトを作ってくれ。俺は借りを返したい」
チャーロ(元IBFスーパーウェルター級王者およびWBCミドル級王者)とプラントの間の遺恨の大半は、2023年7月にラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたテレンス・クロフォード対エロール・スペンスJr.の計量後の出来事に起因している。その日、ヒューストン出身のチャーロがプラントのヒゲと顔を引っ張ったことで、プラントは会場を後にする際、チャーロの顔を平手打ちした。
32歳のプラントの敗北は状況を複雑にし、チャーロ対プラント戦のファンへの訴求力を損なうものとなった。だが、プロモーターのトム・ブラウンは、元IBFスーパーミドル級王者のプラントが次戦でチャーロと対戦する可能性は依然としてあると認めた。
「みんな、この試合に向けて馬より先に荷車を押そうとしていた。でも俺はそういうことは絶対にしない」と、ザ・リングのマヌーク・アコピアンにトム・ブラウンは語った。「今や、すべての駒が揃った。ここからは、みんなにとって最善の道を決めていく」
Keith Idecはザ・リング誌のシニアライター兼コラムニスト。X(旧Twitter): [@idecboxing]