テレンス・クロフォード(41勝無敗、31KO)のスタイルを再現できるスパーリングパートナーを見つけるのは容易ではない。しかし
カネロ・アルバレスは、自分なりに最善を尽くしたと考えている。
今週末、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われ、ネットフリックスを通じて世界配信されるパウンド・フォー・パウンド対決に向け、アルバレス(63勝2敗2分、39KO)は
ジャロン・エニスの力を借りた。
エニスはクロフォードと全く同じ戦い方をするわけではないが、左右スイッチの自在さがアルバレスに必要なスパーリングをもたらした。そして恩恵を受けたのはアルバレスだけではなかった。
「カネロは67戦もやってるんだ。だから一緒にリングに立てたのは本当にクールな経験だったよ」と
ジャロン・エニスはYSM Sports MediaのYouTubeチャンネルで語った。「楽しみながら、いろんなことを学んだ。素晴らしいスパーリングだったし、カネロと一緒にリングにいられたことは最高だった。すごくいい時間を過ごせたよ。」
最近、リング誌・IBF・WBAのウェルター級王座を
返上して階級を上げたエニスは、10月11日にフィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターでウイスマ・リマ(14勝1敗、10KO)を相手に154ポンドでのデビュー戦に臨む。
普段はほとんど休みを取らないエニスだが、カネロ対クロフォードの一戦は自宅の豪邸から観戦し、そのメガファイトがどう展開するかを見届けるつもりだ。
オマハ出身のクロフォードは「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンドランキングで3位に位置し、今回は初めて168ポンドで戦い、アルバレスの4団体統一王座に挑む。
どちらを応援するかについて、34勝無敗(30KO、1無効試合)のエニスは中立の立場を貫いている。
今のところエニスは、自身のキャリアと次戦の相手に集中し続けるつもりだ。来月の試合で勝利し、内容でも魅せる自信は常にあるが、アルバレスとの時間は一生に一度の貴重な経験であり、自分にとって必要なものだったと感じている。
「彼は殿堂入りするような存在で、レジェンドであり、ボクシング界の顔のような存在だ」とエニスは続けた。「本当に素晴らしかったよ。」