ジャロン・エニスは、自ら
テレンス・クロフォードを 王座から引きずり下ろす機会を望んでいた。しかし元統一ウェルター級王者は、
カネロ・アルバレスがクロフォードとの大一番に向けた準備のため助っ人を求めた際、ためらわずに応じた。
エニスは金曜、ネバダ州レイクタホに到着し、スパーリングを開始した。アルバレスは3週間後の土曜日にクロフォードと対戦する予定で、現WBA・WBC・WBO・IBFスーパーミドル級統一王者として調整を進めている。
エニスは土曜午後、自身のXアカウントでアルバレスとリングに立つ写真を投稿し、トレーニングキャンプ入りを発表した。
エニスは、アルバレスが対クロフォード戦で直面すると予想される動きを再現できる、数少ないボクサーの一人だ。クロフォード同様、両利きのエニスは試合中にオーソドックスとサウスポーを自在にスイッチし、左右両構えから有効打を繰り出して相手を苦しめる。
クロフォード(41勝無敗、31KO/ネブラスカ州オマハ)は、2階級上げてアルバレス(63勝2敗2分、39KO/グアダラハラ出身)に挑む。
9月13日、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われる試合では、アルバレスの保持するリング誌・IBF・WBA・WBC・WBOの168ポンド王座が懸けられる。4階級制覇同士の大一番はNetflixで配信される。
フィラデルフィア出身のエニス(34勝無敗、30KO、1無効試合)にとっても、このスパーリングは最高の準備となる。彼は2カ月前に147ポンド級を離れ、今回がジュニアミドル級デビュー戦となる。
元リング誌/IBF/WBAウェルター級王者のエニスは、10月11日にアンゴラのウィスマ・リマ(14勝1敗、10KO)と対戦予定。フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで行われる12回戦のWBA154ポンド挑戦者決定戦は、DAZNでメインイベントとして配信される。
Keith Idec は『ザ・リング』の上級ライター兼コラムニストで、Xでは @idecboxing で連絡できる。