37歳のクロフォードは、9月13日に
カネロ・アルバレスを巧みに判定で下し、スーパーミドル級4団体統一王者となった勝利の余韻をいまだに楽しんでいる。
ラスベガスのアレジアント・スタジアムに入れなかったファンも、Netflixで試合を視聴した。そして目の当たりにした光景に衝撃を受けた。
2階級上げたにもかかわらず、クロフォード(42勝0敗、31KO)は168ポンドに慣れた大柄な相手にほとんど苦戦することなく対応した。必要な時にはボクシングを展開し、逃げ場のない場面では打ち合いに応じ、結果として12ラウンドの判定で圧勝したのだった。
クロフォードは今後の進路を明言していないが、試合後のコメントで「160ポンドまで下げる可能性がある」と語った。
クロフォードがミドル級に入り込むというニュースは一部の挑戦者にとっては不安要素だが、統一王者
ジャニベク・アリムハヌリにとっては朗報だった。
「クロフォードが俺との試合に同意するなら、喜んで受ける」
とアリムハヌリは自身のXアカウントに書き込んだ。
クロフォードとの対戦は、WBOとIBFの世界王者であるアリムハヌリにとって通常の相手以上の大きなステップアップとなる。32歳の彼は無敗の相手を3人連続でストップしてきたが、いずれも知名度の高い相手ではなかった。
アリムハヌリの第一希望は、階級内での王座統一を果たすことだ。これまでに何度もWBC王者カルロス・アダメスに呼びかけてきた。
以前は交渉がまとまらなかったものの、プロ10年目の彼は、アダメスかWBA王者エリスランディ・ララ(31勝3敗3分、19KO)のどちらかが早いうちに応じてくれることを願っている。
もしそれが実現しなければ、彼の関心はクロフォードに向けられる。アリムハヌリ(17勝0敗、12KO)の次の対戦相手をファンが決められるわけではないが、彼の視点からすればファンはこの試合の実現を望むべきだという。
「俺たちの試合は、すべてのファンが興奮して観るようなものになる。1秒たりとも見逃したくないと思うはずだ」
とカザフスタン出身のアリムハヌリは語った。