ジェイク・ポールは、人々が考えているほど悪い内容ではなかった。
先週末に行われた
アンソニー・ジョシュア(29勝4敗, 26KO)との6回TKO負けについては、ポール(12勝2敗, 7KO)が一方的に支配されたという見方が大勢を占めていた。
しかし、元ユーチューバーからクルーザー級の周辺的なコンテンダーへと転じたポール自身は、その見方に同意していない。本人の認識では、敗れはしたものの内容は悪くなく、さらにいくつかのラウンドを取ったとも考えている。
「2ラウンドは自分が取って、彼が2ラウンドを取って、その後にダウンを奪われた」とポールは、最近のインタビューで自身の兄ローガン・ポールがホストを務めるポッドキャスト『Impaulsive』の中で語った。「内容は良かった。ただ、あの大きな相手が与えてくるメンタル面でのプレッシャーは別物だと思った。彼のパワーをかなり強く感じていた。」
ポールの見解は、ジャッジの採点とは大きく食い違っていた。リングサイドの3人、デビッド・サザーランド、マイケル・テイト、スティーブ・ワイズフェルドは、28歳のポールに1ラウンドも与えていなかった。
総じて、プロ5年目のポールにとっては痛みを伴う一夜となった。3度のダウンを喫し、最後は右ストレートで仕留められ、
この強烈な一撃で顎を2カ所骨折した。
それでも、長期の回復過程を余儀なくされる中にあっても、ポールに後悔はない。ファイトマネーで口座残高が増えたことに加え、オリンピック金メダリストであり、ヘビー級2団体統一王者と同じリングに立てたこと自体が、何物にも代えがたい経験だった。
「これほど優れた相手と同じリングに立てたことは、総合的に見て素晴らしい経験だった」とポールは言い加えた。「多くを学んだ。」