マイアミ発――多くの論評家にとって、
アンソニー・ジョシュア対
ジェイク・ポール戦の行方に大きな疑問はなかった。
そして、これまで常識が覆された例は数多くあったものの、金曜日はその例外ではなかった。
多くの予想よりは時間を要したが、
ジョシュアは下馬評通りに仕事を完遂し、ポールから4度のダウンを奪った末、6回残り1分31秒でストップ勝ちを収める。Most Valuable Promotionsによれば、この試合は同会場における史上最高興行収入を記録する。
「最終的な目標はジェイク・ポールを捕まえ、動きを止めてダメージを与えることだった」とジョシュアは語る。「それが試合前から求められていたことで、常に意識していた。少し時間はかかったが、最後は右が狙い通りに当たった」。
最初の3ラウンドの大半で、
ポールはロープを背にして距離を取り、ジョシュアはそれを追い回す展開となる。両者とも、時折ボディに当てるパンチを除けば、決定打をほとんど放てない。ポールはジョシュアの攻撃をかわし、間合いを詰めて組みつき、身長198センチのヘビー級との打ち合いを避ける。
試合が動き始めたのは4回で、ポールはクリーンな右を2発ヒットさせる。しかし同時に、ジョシュアの脚を狙って前に出た場面で何度もキャンバスに沈むことになる。
そのうちの一度は、両者が倒れ込む形でジョシュアがポールの上に乗り、試合が一時中断される。直後にポールが再び脚に飛び込むと、元王者のジョシュアは倒れた状態の相手にボディへのパンチを放ち、これを受けてレフェリーのクリストファー・ヤングが両者に注意を与える。
5回、動き続けてクリンチを繰り返したポールは消耗が色濃く、ボディを効かされているように見える。ジョシュアは攻勢を強め、ボディブローでポールからこの試合初のダウンを奪う。直後、ストレートを受けて再びキャンバスに沈む。
6回開始直後、ポールは再びジョシュアの脚に飛び込んで倒れる。中盤過ぎ、ジョシュアが鋭い右ストレートを直撃させ、ポールは決定的にダウンする。レフェリーのクリストファー・ヤングが続行を選んだ場合でも、ポール陣営はエプロンに上がり、試合を止める構えを見せていた。
試合後、ジョシュアはリングに上がったポールに敬意を表する。ポールは試合後インタビューで顎を骨折したと思うと語り、MVP共同創設者のナキサ・ビダリアンは、ポールが自ら運転して病院へ向かったと明かす。
「ジェイク・ポールは今夜、本当によくやった」とジョシュアは語る。「称賛を送りたい。何度も立ち上がった。彼にとって厳しい状況だったが、打開策を探し続けた。それができるのは本物の男だ。グローブをはめてリングに上がる者には敬意を払うべきだ。挑戦したジェイクには敬意を表する。よくやったが、今夜は本物のファイターと向き合った」。
ジョシュア(29勝4敗25KO)は、昨年9月にウェンブリー・スタジアムで元IBFヘビー級王者ダニエル・デュボアに5回KO負けを喫して以来の復帰戦であった。ポール(12勝2敗7KO)は、元2度の統一ヘビー級王者に挑むという大仕事を前に6連勝中であった。
36歳のジョシュアは、2026年初頭に次戦へ進む見通しで、その試合に勝利すれば、同じ英国のオールタイム・グレートである元ザ・リング誌王者、WBCヘビー級王者タイソン・フューリー(34勝2敗24KO)との対戦が、英国史上最大級の一戦として実現する可能性がある。
ジョシュアは、SNS上の舌戦をリングに持ち込むようフューリーに呼びかける。
「タイソン・フューリーが本気だと言うなら、ツイッターでの口先をやめて、グローブをはめ、本物の挑戦を受けるファイターと戦いに来い。次は俺とリングに上がれ、本当にワルだというならだ。
『AJがどうだ、こうだ』と喋ってばかりいないで、拳で語ろう」。