ジェイク・ポールは、正式に世界ランキング入りしたことで、クルーザー級の世界王座に挑戦するチャンスを手にした。
カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターでフリオ・セサール・チャベス・ジュニアに
判定勝ちしてから48時間も経たない月曜日、
WBAはポールをクルーザー級の世界ランキング14位にランクインさせた。この動きにより、ポール(12勝1敗、7KO)は、もし合意が成立すれば、WBAおよびWBOクルーザー級王者の
ギルベルト“スルド”ラミレス(48勝1敗、30KO)との対戦資格を得たことになる。
WBC会長マウリシオ・スライマンは火曜日、ジェイク・ポールの今後の可能性についての見解を語った。
「インフルエンサーが絡むと、我々のスポーツのファンや、SNSでボクシングを追いかけるにわかファンの間で期待と賛否両論が生まれる。そんな試合が行われた」とスライマンは語った。
「親愛なるフリオ・セサール・チャベス・ジュニアは、ジェイク・ポールに判定で敗れた。私は時差の関係で試合を見ることができなかったが、メディアやSNS上のコメントによれば、試合は一方的だったようで、チャベスの手数の少なさに対する批判が多く見られた。これはジャッジが最初の7ラウンドをすべてポールに与えたという採点結果とも一致している。
この試合はチャベス・ジュニアにとってボクシング界で何かを成し遂げる最後のチャンスだった。彼にはグローブを置く決断をしてほしい。彼が元気で、1年以上薬物依存から離れていることをとても誇りに思っているし、これからもその状態が続くよう神に願っている。
ジェイク・ポールは世界チャンピオンを目指しており、今回の勝利はそのための良い一歩だった。これからは、世界ランク入りした選手との対戦など、より実力のあるボクサーとの試合を重ね、世間の憶測を終わらせることが求められるだろう。」
WBCは数日以内に7月のランキング更新を発表する予定で、
ジェイク・ポールが同団体のトップ15に入るかどうかが注目されている。もしランクインすれば、ポールはWBCの“グリーンベルト”をかけた試合にも出場資格を得ることになる。
チャベス戦を前にして、ポールと彼のプロモーターであるMVPプロモーションズの代表ナキサ・ビダリアンは、
主要4団体すべてに対してランキング入りを強く働きかけていた。また、WBCクルーザー級王者
バドゥ・ジャックを対戦相手の候補として狙っていたことも明かしている。
一方で
バドゥ・ジャックは、WBCが先月指令を出したノエル・ミカエリアンとの再戦に臨む予定だ。これは、5月3日に行われた両者の初戦で、物議を醸したマジョリティ・デシジョン(2-0)でジャックが勝利したことを受けてのもの。交渉がまとまらなかった場合に備え、当初火曜日に予定されていた入札は今月後半に延期された。
なお、土曜日に
ジャン・パスカルを4ラウンドでストップしたミハウ・シェスラックが、現在のWBC暫定クルーザー級王者である。
Manouk Akopyanはザ・リング誌の主任記者。XとInstagramでは @ManoukAkopyan をフォロー。