ジャイ・オパタイアは決して楽な展開ではなかったが、オーストラリアのゴールドコーストでヒュセイン・ジンカラを8回KOで倒し、クルーザー級統一の夢をつないだ。
Ring/IBF王者のオパタイアは序盤にダメージを受けており、無名の相手にここまで圧力をかけられたことにはフラストレーションを覚えたはずだ。2025年前半には、オパタイアはデビッド・ニイカとクラウディオ・スケオを合わせて9ラウンドで吹き飛ばしてきた。しかし、やりにくく直立気味の構えを見せるジンカラは、はるかに耐久力があり、自らも強打を備えていた。
勝利こそがオパタイアに求められたすべてだった。遠征してきた挑戦者が数分で吹き飛ばされるタイプではないことが明らかになると、オパタイアは試合を着実に進めた。そして8回にはついに決着の瞬間が訪れる。オパタイアが左の豪打をあごに叩き込み、試合を終わらせた。
オパタイア(29勝0敗、23KO)は勝利後、次のように語った。
「自分には本当に失望している。このパフォーマンスで何人かをがっかりさせてしまったように感じている。相手は戦いに来ていて、いいボクシングをした。今回の出来が良くなかったことで、他の強豪も自分との試合に乗り出してきてくれればいいと思う」
「自分は本当にひどい戦いをしてしまった。すごく腹が立っているが、それでも勝ちは勝ちだ。今回のことで謙虚さを思い知らされた。これからを見ていてほしい。自分は統一戦を望んでいるし、スルド(ラミレス)でも誰でも追いかけている。ずっとベルトを求めてきた。だがいったんジムに戻って、しっかり研ぎ澄ませるつもりだ」
オパタイアは序盤から積極的に前へ出て、ボディへのジャブを打ち込み、オーバーハンドの左を狙い続けた。しかし、その攻勢が裏目に出たのは2回だった。ジンカラが右を2発当て、オパタイアの足元を大きく揺らしたのである。
オパタイアはすぐにやり返そうとし、いつものようにダメージを受けた直後よりもさらに強い圧力をかけ始めた。しかしジンカラも右を打ち返して食らいつき、オパタイアの右目の下にははっきりと腫れが浮かび上がった。
ジンカラは4回の終盤には、12分間ずっと後退を強いられた末に、息を切らしながらふらつく足取りでコーナーへ戻った。
5回と6回はオパタイアがこの試合で最も支配的だったラウンドとなり、鋭くえぐるようなボディショットや左の打ち下ろしが試合の大半を掌握した。そして7回が始まる頃には、オパタイアが完全に主導権を握っていた。
ジンカラは8回開始のゴングで前に出たものの足元がおぼつかず、その数秒後にはすべてが終わった。オパタイアはまずボディへジャブを突き、そこからスリップして上から左を叩き込むと、ドイツ人挑戦者はまっすぐ後方のロープ下段に倒れ込み、そのままカウントアウトとなった。
オパタイアは再び可能な限りのビッグファイトを狙うことになるが、今回の内容を受け、思うように相手を引き出すことに苦労する可能性もある。
オパタイアは11月にもWBO/WBA王者
ギルベルト・スルド・ラミレスと対戦する見通しだったが、メキシコ人王者の肩の手術によって計画は棚上げとなった。
ラミレスは、
「ザ・リング・マガジン」の報道によれば、1月に復帰して前哨戦を行い、続くシンコ・デ・マヨではデビッド・ベナビデスとのビッグマッチに臨む方向で動いている。
ベナビデスは最近、ライトヘビー級から上げてこの挑戦を受ける意向を示していた。
WBC王者バドゥ・ジャックは、5月の物議を醸したドローを受け、来週
ノエル・ミカエリアンと再戦に臨む。
これにより、30歳のオパタイアはまさに全盛期にありながら、ビッグファイトの輪の外側から状況を見つめる立場に置かれている。より大きな報酬とキャリアを決定づける一戦が待つヘビー級への転向は、次に踏むべき道であり、踏むべき可能性が高い。