ジャック・カテラルは、
ハーレム・ユーバンクに対して「有名な名字だからこの試合を受けただけだ」と挑発。ユーバンクの“ユーバンク”姓を皮肉った。
カテラルとユーバンクは、土曜日にマンチェスター・アリーナで対戦。世界ウェルター級王座挑戦へ前進するのはどちらかを懸けた一戦となる。
カテラルにとっては今回が初の147ポンド戦だ。2月15日、マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで行われた
アーノルド・バルボサ・ジュニア戦での失望の敗北を経て、長く続けたスーパーライト級でのキャリアに終止符を打った。
英国でも屈指の実績を誇るカテラル(32歳/チョーリー出身)は、復帰戦の相手として複数の選択肢を持っていたが、最終的に選んだのは無敗のハーレム・ユーバンク。ユーバンクは21勝無敗(9KO)の戦績を引っさげてマンチェスター入りしている。
そして今回カテラルは、ユーバンクを選んだ理由について、彼がいとこのクリス・ユーバンク・ジュニアと血縁関係にあるからだと明言している。クリス・ジュニアは4月、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたRing主催の『餓狼伝説:シティ・オブ・ザ・ウルブズ』イベントでコナー・ベンを破り、注目を集めたばかりだった。
カテラルは
「ザ・リング・マガジン」に対し、「この試合の話が来たとき、他にも候補はいた。でも俺の中で目に留まったのは“ユーバンク”という名前だった。と語った。
正直に言うと、彼がユーバンクでなければ、この試合に興味を持つことはなかっただろうね。」
「彼は無敗のファイターだけど、今“ユーバンク”という名前自体が注目されていると思う。クリスが数カ月前に素晴らしい勝利を挙げたし、それがこの試合の面白さなんだ。」
ハーレムは故サイモン・ユーバンクの息子であり、サイモン自身も元プロボクサーだ。2階級制覇王者クリス・ユーバンク・シニアの実弟でもある。
元ブライトン&ホーヴ・アルビオンのアカデミー出身選手であるハーレムは、これまでのキャリアの中で自らの実力で地位を築くために懸命に戦ってきた。
近年はワッサーマン・ボクシング所属の中でも最も有望な存在の一人とされ、直近3試合のうち2試合で地元ブライトンのメインイベントを務めた。そして今回、カテラルとの一戦に向けてマンチェスターへ乗り込む決断を下した。
ユーバンクは、元世界タイトル挑戦者であるカテラルとの土曜の一戦を、階級の頂点を目指すための“踏み台”と公言しており、カテラルもその考えに理解を示している。
「俺もかつては同じ立場だった。上を目指して、戦いたい相手の名前を挙げて追いかけていたよ」と語った。
「でもな、正直に言って彼には敬意を表するよ。ボクシングで何かを成し遂げたいなら、それが当然の姿勢だ。多くの選手がずっとアンダーカードで、自分が勝つべき相手とばかり戦ってるのをよく見る。」
「もう十分に試合を重ねてきたんだから、次のステップを踏んでキャリアを前に進め、この競技で成し得るものをつかみに行くべきだ。そういう姿勢を批判する理由なんてないさ。」
「とはいえ、それが俺のモチベーションになってる。追い込まれた状況に自分を置いてるからこそ、リングに上がって支配しなきゃならない。いいパフォーマンスを見せて、自分が何者なのかをもう一度思い出させる必要がある。」
「これは素晴らしい国内戦だし、再び世界タイトルを狙う位置に戻るための弾みになるような、そんな話題性のある試合にしたいと思ってる。」