ジャック・カテラルにとって、7月5日にマンチェスターで行われるハーレム・ユーバンクとの試合は「背水の陣」だと、ユーバンク側のプロモーターであるカレ・ザウアーランドは語っている。
カテラル(30勝2敗、13KO)は土曜夜、2023年5月にダラ・フォーリーに判定勝ちして以来、
AOアリーナに初めて戻る。今回はメインイベントとして登場し、有名なユーバンク姓の挑戦者と相まみえる。
ハーレムはクリス・ユーバンク・ジュニアの従兄弟で、プロ戦績は21勝無敗(9KO)。カテラルと同じ31歳だが、まだ世界レベルでの戦いを経験していない。
ただしそのリングスタイルは非常にエキサイティングであり、ここ数年ザウアーランド率いるワッサーマン・プロモーションのもと、イギリスのチャンネル5地上波で何百万人もの視聴者を引きつけてきた。
カテラルは直近では2月15日に試合を行い、
アーノルド・バルボサ・ジュニアにスプリット判定で惜敗した。チョーリー出身のカテラルは依然として世界王座奪取を夢見ているが、ザウアーランドは、地元ファンの前で未知数の相手と戦うプレッシャーが非常に大きいと指摘する。
ザウアーランドは
『ザ・リング・マガジン』にこう語った。「これはハーレムにとって大きなステップアップだが、それが本物のチャンピオンに必要なことだ。ハーレムは素晴らしい人間性を持つ選手で、謙虚さもある。少しずつ段階を踏んで成長してきたが、今がその時だ。
これは最終決戦というわけではない、そこまで誇張するつもりはないが、彼の本当の力が試される瞬間だ。名前を背負うプレッシャーもある。しかしカテラルは、偉大な選手であり紳士であり、このスポーツの広告塔のような存在だ。これまで積み重ねてきた場所を考えれば、彼こそがプレッシャーを感じる立場だ。もう少しで世界王者というところまで行った男だから、今回はまさに背水の陣だと思う」
「ハーレムにとっては、どれだけギアを上げられるかがカギだ。これまで彼がここまで追い込まれたことはない。スピードはこちらに分がある。カテラルについてはほぼすべての情報を把握しているつもりだ」
ユーバンクのこれまでの主な勝利には、
3度ダウンを奪って10ラウンドTKO勝ちしたタイロン・マッケナ戦(3月)や、ヌラリ・エルドアン戦がある。
経験値ではカテラルに劣るものの、その分が逆に有利に働くとザウアーランドは見ている。
「カテラルの大舞台は何度も見てきた。ジョシュ・テイラー戦やバルボサ戦で、彼の強さや弱さはある程度分かっている」とザウアーランドは続けた。
「ユーバンクに関しては、その贅沢なデータはないが、これがステップアップの場であることは確かだ。ただ我々は、その壁は越えられると信じている。
ハーレムには、まだ見せていない引き出しがたくさんある。レベルが上がることで、本当の強さや弱点が見えてくるものだ」
カテラル対ユーバンクの試合は、ジョー・コーディナやスカイ・ニコルソンの復帰戦を含むアンダーカードとともに
DAZNでライブ配信される。